スパーズジャパンの考察
1. 「嘘つき」批判からの沈黙と団結への転換
ボーンマス戦後に上層部を「嘘つき」と公然と批判した投稿から一転、今回のロメロは「沈黙」と「団結」を強調した。これは、クラブ側からの厳重な注意、あるいはヴィナイCEOが示した「真のリセット」という声明に対し、キャプテンとして一度矛を収め、組織の足並みを揃えようとする歩み寄りとも取れる。しかし、本拠地で残留争いを強いられるロンドンのライバルを相手に敗れる「惨事」を許容できる時間はもう残されていない。
2. チャンピオンズリーグへの「逃避」と「背水の陣」
ロメロが「ドルトムント戦が最も重要だ」と断言したことは、事実上のリーグ戦における白旗、あるいは優先順位の強制的な変更を示唆する。これは昨季同様、リーグ14位という不名誉な現実からファンを救う唯一の手段が、欧州の舞台での成功であるという論理だ。しかしそれは、このウェストハム戦の事前にヴィナイCEOらが見せた「背水の陣」の姿勢の先送りにすぎない。今が「底」だと思ったら、さらにその先により深い「底」を見せつけられる。現状はそれを繰り返してる。
3. クラブから試合後インタビューにロメロが指名された意味
この試合だけを切り取れば、敗れたとは言えこの試合でもゴールを決めたキャプテンのロメロがクラブ指名の試合後インタビューに抜擢されたことに順当だ。しかし、10日前、ボーンマス戦のアディショナルタイムの失点による敗戦の直後にクラブの上層部批判をSNSで展開した男でもある。代役としてギャラガーやソランケという無難な選択肢もあっただけに、ここでロメロを抜擢し、しかも今度は模範的な発言をしたという点においては、選手とクラブ(上層部)が一定の信頼関係を保てている証左であると願いたい。
参照元: Cristian Romero demands one thing from Tottenham after ‘disaster’ West Ham defeat

