スパーズジャパンの考察
1. フランクを支える「実戦派」の確保と孤立の解消
これまでトーマス・フランクは、ピッチ外の騒動や負傷者問題に対して一人で矢面に立ち続けてきた。アヤックスで監督経験があり、リバプールで栄光を分かち合ったハイティンハの加入は、フランクにとって戦術的な右腕を得る以上の意味がある。現場の指揮官が戦術の細部に専念できる環境が整ったことは、フロントがフランク体制を依然として「サポートする」という強い意思表示であり、チームを救うための組織的な再編である。
2. 「ポスト・パラティチ」体制における指導者へのテコ入れ
モルセンの就任による運営面の近代化に続き、コーチングスタッフにも世界基準の人材を配置した点は、ヨハン・ランゲが進める組織改革の一貫性を物語っている。パラティチ時代の「人脈」から、より合理的で実績に基づいた「プロフェッショナリズム」への移行だ。リバプールという成功モデルを知る人物を招聘したことは、14位からの逆襲を目指す上で、スカッドの質だけでなく「指導の質」そのものを格上げする動きと言える。
3. 青天の霹靂となる公式発表
移籍市場においてサプライズ加入ほど心躍るものはないが、事前に何の噂も出ず、しかもまさかの(元選手ということもあって)有名なコーチングスタッフの補強はまさに青天の霹靂である。ハイティンハの指導能力については正直なところよくわからないが、選手の補強だけでなく、コーチ陣でも貪欲に強化に動く姿勢には、感服するものがある。

