目次
スパーズジャパンの考察
1. フランクの下での「冷遇」の不可解
マティス・テルの夏の完全移籍においては、トーマス・フランクが最終承認をしたとされているが、ベリヴァル、グレイ、オドベールら20歳付近の他の若手が出場機会を得るなかで、テルは途中出場でのプレー時間もかなり制限され、9月にはチャンピオンズリーグの登録枠から外されるという、「構想外」に近い宣告を受けている。この件からも、フランクには欧州戦を含めた過密日程でローテーションによるスカッドの総力戦が試されるトップクラブの選手マネージメントに疑問符が灯る。
2. W杯という「聖域」がもたらす1月の移籍劇
20歳という若さでフランスU-21のキャプテンを務めるテルにとって、2026年のワールドカップは今後のキャリアの大きな分岐点になり得る。彼が「ローン移籍」という選択肢を検討し始めたのは、スパーズでのベンチ生活が自らの夢を阻んでいるという強い危機感の表れだ。このまま彼を塩漬けにすることは、選手の資産価値を下げるだけでなく、将来有望な若手選手たちに対して「スパーズは成長を阻む場所だ」というネガティブなメッセージを送りかねない。
3. ブレナン・ジョンソン売却後の「前線の空白」
クドゥスが4月まで離脱し、ブレナン・ジョンソンも放出した今、スカッドの層は著しく薄くなっている。テルのローンを許可することは、フランクにとって前線のオプションをさらに失うことを意味するが、モチベーションを失った選手を強制的に留め置くことも多大なるリスクを孕む。前線の新戦力の補強への動きもあり、フランクとテルの関係は、厳しい状況になってしまったのかもしれない。

