スパーズジャパンの考察
1. プレッシャーが変えたフランクの「カップ戦哲学」
かつてブレントフォードでターンオーバーを多用したフランクが、スパーズにおいて「全ぶっぱ」を明言したことは、彼が置かれている現在の立場がいかに著しく切迫しているかを物語っている。14位という不名誉な順位、反映されたファンからの批判に晒される現状において、FAカップはもはや「(チャンスがあれば)挑戦すべき大会」ではなく、自らの進退とチームの信頼を繋ぎ止めるための「生存戦略」の場へと変貌したのだ。
2. 「有言実行」は諸刃の剣
過密日程の中でスカッドが消耗するなか、「FAカップを捨てる(控え組で臨む)」のではなく「全力で挑む」姿勢は、関係回復を迫られるファンから好感を持って受け止められるだろう。しかし、ファンが注視しているのは結果であり、結果的に負けたとあればその「全力で挑む」姿勢すらも批判の対象となりうる。意図せず自らの発言がファンとの関係悪化を導いてしまうことがあっただけに、「勝ち気」であってもその発言には注意が必要だ。
3. クラブの広報担当の役割への懸念
ジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテといった過去に「問題発言」の前科持ちだった監督たちを擁しても、スパーズの記者会見ではファン心理を荒立てるような発言は控えめだった(コンテのサウサンプトン戦の後の断末魔を除く)。しかし、昨季のアンジェ・ポステコグルーの「(アーセナルとタイトルを争う)シティの勝利を願うファン」への批判もそうだったが、ファン心理をかき回す監督の発言をクラブの広報担当(さらには「優れたコミュニケーター」とされるヴィナイCEO)がコントロールできていないのではないか、というクラブの体制に対する懸念がある。
参照元: Spurs news: Thomas Frank makes ‘all in’ vow ahead of Aston Villa FA Cup clash

