スパーズジャパンの考察
1. 「ノンリーグで史上唯一の王者」という不滅の誇り
125年前、当時の「フットボール・リーグ」に所属していなかったトッテナムがFAカップを制した事実は、イングランドフットボール史上、空前絶後のジャイアント・キリングだ。このキャンペーンは、単なる懐古主義ではなく、スパーズというクラブが常に既存の権威を打ち破り、革新を起こしてきた存在であることを再定義している。現在の低迷期において、この「反骨のアイデンティティ」を現代のスカッドに注入する多大なる意義がある。
2. FAカップの位置づけと20世紀序盤のフットボール勢力図
1901年にFAカップを制したことの功績の大きさは、日本のファンはもとより、現代の英国のファンにも伝わりにくいところがあるだろう。現在でこそ、プレミアリーグやチャンピオンズリーグがクラブの大会の最高峰の舞台と位置づけられるが、FAカップはその歴史と伝統、世界最大規模の参加クラブの多さ(現在はアマチュアクラブを含め700にも及ぶ)からも、極めて高い名誉を誇る大会である。さらに1901年当時のフットボールリーグ(イングランド国内で最高位のリーグ)は、1部18チーム、2部18チームという構成になっているが、北部のチームが勢力を強めており、バーミンガムよりも南をホームとするクラブは2部にブリストル・シティとサウスロンドンのウリッチ・アーセナル(現アーセナル)がいるのみであった。
3. 究極のジャイアントキリング
FAカップといえばジャイアントキリングこそが最大の魅力でありまた伝統であるが、英国フットボール史上で究極のジャイアントキリングを成し遂げたのがトッテナム・ホットスパーである。FAカップとフットボールリーグを合わせて、イングランドの頂点に立った初のロンドンのクラブが1901年のトッテナム・ホットスパーであった。なお、1900-01シーズンのトッテナムはサザン・フットボールリーグのディビジョンワン(実質イングランド3部)に所属し、リーグでは5位の成績でシーズンを終えている。
参照元: Club launches campaign to mark 125 years since groundbreaking 1901 FA Cup success

