トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたサンダーランド戦は、1-1のドローに終わった。前半30分にベン・デイヴィスが2023年12月以来となるゴールで先制したものの、後半に失速。残り10分でブライアン・ブロビーに同点弾を許し、本拠地での苦戦が続く形となった。『Evening Standard』紙のサム・タビュトー記者が、このもどかしい一戦から得られた3つのポイントを分析する。
1. クドゥス負傷で新戦力の必要性が増大
今週、ブレナン・ジョンソンが3,500万ポンドでクリスタル・パレスへ移籍したことは、一部で驚きをもって迎えられた。前節ブレントフォード戦において、彼の不在によりアタッカーの選択肢が著しく不足している実態が浮き彫りになっていたからだ。
ジョンソンは出場機会の確保に苦しんでおり、トーマス・フランクにとって右ウィングの第一選択肢はモハメド・クドゥスであった。しかし、そのクドゥスがサンダーランド戦の開始20分足らずで負傷退場。スパーズは、移籍市場のこれほど早い段階でジョンソンの放出を許可した決断を後悔することになるかもしれない。
クドゥスの離脱により、スカッドから「純粋な右ウィング」が消滅した。代役のランダル・コロ・ムアニは精力的に動いたが、本職のウィンガーではない。左サイドのマティス・テルも印象的なプレーは見せているものの、どちらかと言えばハイブリッドなアタッカーだ。フランクは通常、1月の市場でスカッドを大幅に入れ替えることはしないが、クドゥスを欠いた今、攻撃陣の補強はもはや不可欠な任務となった。
2. 新たな攻撃の形は印象的
不甲斐ない内容に終わったブレントフォード戦を経て、フランクは前線を刷新した。トップ下にウィルソン・オドベール、右にクドゥス、左にテルを配置する新布陣は、スパーズに多大なる躍動感をもたらした。
開始わずか1分強でテルが鋭いシュートを放ち、最初の10分間で前節の全枠内シュート数(2本)に並ぶなど、攻撃のポテンシャルを遺憾なく発揮。前半はスパーズが完全に支配し、コーナーキックからクリスティアン・ロメロとミッキー・ファンデフェンが粘って繋いだボールをベン・デイヴィスが押し込んで先制に成功した。
中盤ではオドベールとアーチー・グレイが中央を突き進み、テルとコロ・ムアニが幅をもたらす形は著しく機能していた。フランク体制下で課題となっていた「相手を崩しきれない停滞感」を打破する、切望されていた攻撃の設計図が見えたことは数少ない収穫だ。
3. 年が明けても、ホームでの問題は変わらず
スパーズは2025年、プレミアリーグのホームゲームでわずか4勝しか挙げておらず、残り10分でのサンダーランドの同点弾は、どこか避けられない運命のように感じられた。
終始テンポを握りながらも追加点を奪えず、最終的に「脆い中心部」を露呈して勝ち点3を逃す展開は、昨季から続く悪癖そのものである。後半に試合の流れを手放すと、サンダーランドにわずか2本目の枠内シュートでネットを揺らされた。
フランクは本拠地を「要塞」にすると断言していたが、試合が流れていく中で苛立ちを募らせる姿は、疲れ切ったサポーターにとって既視感のある光景だった。全体としてポジティブな要素はあったものの、試合終了後のブーイングが示す通り、ホームでの失望すべき結果こそが今のチームの現実である。

