スパーズジャパンの考察
1. ジョンソン放出容認と「1月の難しさ」のジレンマ
フランクが「噂は真実に近い」と語ったことで、ブレナン・ジョンソンの移籍は事実上の確定事項となった。しかし、ベンチにGKを2人入れざるを得ないスカッドの薄さを露呈しながらも、得点源の放出を認めるという判断には、クラブの経営面(PSR)やスカッド刷新への多大なる熱意が透けて見える。一方で、ソランケの「今月中の復帰可能性」を示唆し、パニックバイを避けつつ「冷静な決断」を強調する姿からは、ファンの焦りとは対照的な、クラブ上層部とフランクとの強固な信頼関係が伺える。
2. 自発的なミスに見る守備と攻撃の乖離
ファンデフェンとロメロを軸とした守備陣がアウェイでのロンドン・ダービー連戦を無失点で切り抜けたことは、特筆すべき成果だが、フランクが指摘する「自発的なミス」によるトランジションの失敗と攻撃機会の喪失は、現在の陣容が戦術を遂行するための技術面の能力を欠いていることを示している。守備をオープンにすれば失点のリスクが高まり、固めれば攻撃が停滞する。この「繊細なバランス」の最中にあるチームにとって、シャビ・シモンズらクリエイティブ・ミッドフィルダーの復帰が処方箋となるだろう。
3. 戦術的意図の表明と選手起因の低パフォーマンスを吐露
チーム不振によるファンとの関係性が取りざたされるたびに、それに応戦してきたフランク。ヴィカーリオへのブーイングに対しては「真のスパーズ・ファンではない」、今回の会見でも垣間見えた「SNS上の批判」への不平など、一部のファンとの対立を煽るようなフランクの発言が続いていたが、今回は、チームのパフォーマンスの見栄えが良くなかった理由を「戦術的意図」と「自発的なミス」によるものと釈明し、観ている側にフラストレーションが溜まる試合内容であったことを認めた。
その内容には一定の納得感があるものである一方で、「数日前に快勝したブレントフォードが相手でも守備的な戦術を選ぶ指揮官」として、この男がトッテナム・ホットスパーに相応しいのか、クラブのアイデンティティに訴えかけるしこりを残した。
参照元: Brentford 0-0 Spurs | Every word of Thomas Frank’s post-match press conference
