【移籍の真相】ジョンソン放出の裏に見える真相、決定打は「大晦日の非情な宣告」。加速する左サイド刷新計画の全貌

『football.london』のアラスデア・ゴールド記者が明かした、ブレナン・ジョンソンのクリスタルパレス移籍合意の裏側には、これまでの功労を一切考慮しない、クラブ上層部の冷徹なビジネス判断があった。

1. 大晦日に下された「構想外」の最終宣告

最大の衝撃は、ブレナン・ジョンソンへの通告がいつ、誰によって行われたかという点だ。ジョンソンは12月31日の大晦日に、トーマス・フランクと共同スポーツ・ディレクターのファビオ・パラティチの二人から直接、「クラブは別の方向へ進む。君は構想外だ」という非情な通告を受けていた。

昨シーズンのチーム得点王であり、ドレッシングルームでも絶大な人気を誇ったジョンソンを、市場価値が高い今のうちに現金化することを優先した。この決定は、得点力不足に喘ぐ選手たちの士気にも多大なる影響を与えている。フランクはジョンソンの不在を問われ、短く答えた。

「(ジョンソンの不在で交代の選択肢がなかったことは)その通りだ。それは事実だね」

2. パラティチの「ダブルスタンダード」と経営的実態

皮肉なことに、自身にフィオレンティーナ行きの噂が絶えないパラティチが、功労者であるジョンソンに退団を促す役割を担った。この「不透明なリーダーシップ」に、ファンは著しい不信感を抱いている。

経営面で見ると、2年半前に4750万ポンドで獲得したジョンソンを3500万ポンド※で売却することは、会計上の損失を意味する。しかし、クラブは「高値で売れる最後のチャンス」を優先した。代役に指名されたモハメド・クドゥスは、今季1,812分間の出場でわずか3ゴール。ジョンソンはその半分の出場時間で4ゴールを挙げており、このダウングレードとも取れる入れ替えの正当性は、今後の結果に委ねられている。

クリスタルパレスが支払う3500万ポンドのうち、スパーズがノッティンガム・フォレストからジョンソンを獲得した際に組まれていた10%のセルオン条項に基づき、350万ポンドがフォレストへ支払われる。したがって、トッテナムが実質的に手にする移籍金は3150万ポンドとなる。

3. 左サイドの「完全解体」と今後の補強戦略

スパーズの移籍市場ので狙いはジョンソンの放出だけに留まらない。クラブは今後2つの移籍ウィンドウを通じて、左サイドバックと左ウィングを含む「左サイド全体」を刷新する計画を立てている。 その筆頭候補がヤン・ディオマンデなどの若いタレントだ。

フランクは、負傷離脱中の主力の復帰が最大の補強になると主張し、1月の市場でのパニックバイ(※)を否定している。

「ルーカスとシャビ(シモンズ)が間もなく戻ってくるし、ドミニク(ソランケ)もピッチに出てグループ練習に参加している。彼らが戻れば攻撃の選択肢は十分だ。1月のウィンドウは難しいため、冷静に正しい決断を下さなければならない」

パニックバイ(Panic Buy)。移籍市場の閉幕間際に、怪我人の続出や成績不振による焦りから、当初の計画にはなかった選手を妥当性を欠く高額な移籍金で急遽獲得すること。短期的な戦力補充を視野にした補強を行うこと。

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