目次
スパーズジャパンの考察
1. グラスナーの「熱意」とジョンソンの再出発
クリスタルパレスが1月のマーケット初動でジョンソンを「最優先ターゲット」として特定した事実は、彼が新天地で主役の座を約束されていることを意味している。オリヴァー・グラスナー監督との直接会談が成功したことは、戦術的な役割についても納得のいく説明があったからだろう。トッテナムで出場機会を減らしていた彼にとって、残留争いから抜け出し、さらなる高みを目指すパレスのプロジェクトは、自身の価値を再証明するための極めて魅力的な舞台となるはずだ。
2. 昨季得点王の放出が問う「フランク流」の覚悟
昨シーズンのチーム得点王であり、ヨーロッパリーグ優勝の立役者を放出する決断は、トーマス・フランクが現在のシステム適合性をいかに絶対視しているかを著しく物語っている。18ゴールという実績があっても、長期的なプランに含まれないと判断すれば即座に現金化し、スカッドの刷新を優先する。この冷徹なまでの合理性が吉と出るか凶と出るかは、後半戦の攻撃陣の爆発力に委ねられることになる。
3. ビルバオの英雄と17年ぶりの戴冠
ブレナン・ジョンソンがトッテナムの歴史に刻んだ最大の功績は、2024年5月にスペインのビルバオで行われたヨーロッパリーグ決勝での一撃だ。マンチェスター・ユナイテッドを相手に決めたそのゴールは、トッテナムにとって2008年のリーグカップ制覇以来、実に17年ぶりとなるメジャータイトルをもたらした。クラブの長い無冠の歴史に終止符を打った英雄の退団は、ファンにとって一抹の寂しさを伴うものだが、彼の名前は「戴冠の記憶」と共に永遠にノースロンドンに残り続けるだろう。

