スパーズジャパンの考察
1. 25年の功罪を超えた「人間レヴィ」への社会的評価
トッテナムにおけるレヴィの評価は、ファンにとって極めて複雑なものだ。財政基盤の確立や新スタジアム建設という功績がある一方で、ピッチ上のタイトル不足に対する批判も常に存在した。しかし、今回のCBE受章が「チャリティとコミュニティへの貢献」を理由としている点は重要だ。一人の冷徹な交渉人としての顔の裏で、彼が四半世紀にわたり地域社会の改善に注いできた多大なる努力が、国家レベルで認められたことを意味している。
2. クラブ公式からも祝辞は速報ベースでは未発表
クラブ公式からも、12月30日にSNSアカウントで祝辞が贈られた。現時点では、この叙勲についてクラブ公式からの発表は行われていない。今回のレヴィの退任があまりに突然であったこともあり、一人のサポーターとして非常に後味の悪い思いを抱いているのが本音だ。確かにレヴィは一部のファンから不人気な存在ではあった。しかし、四半世紀もの長きにわたりクラブに身を捧げてきた功労者に対し、組織として最低限の礼儀を尽くし、その栄誉を称えることは必要なことではないだろうか。本来であれば速報として大きく扱うべきニュースだが、せめて遅れてでも、彼が果たしてきた功労を丁寧に説明し、称辞を贈ってほしいと切に願う。
トッテナム・ホットスパーの全役職員は、ダニエル・レヴィ元会長の新年のCBEの受勲を心よりお祝い申し上げます。
長年にわたる慈善活動とトッテナム地域社会への貢献を称えるに相応しい受勲です。
3. 「CBE」の序列と叙勲の歴史的背景
今回レヴィが受章する「CBE(Commander of the Order of the British Empire)」は、日本語では「司令官勲章」と訳され、大英帝国勲章の中でも高い序列に位置している。この勲章の正式名称に含まれる「大英帝国(British Empire)」という言葉には、実は興味深い歴史がある。この勲章は1917年に国王ジョージ5世によって創設されたが、当時は第一次世界大戦の真っ只中であり、戦時中に後方支援や慈善活動で貢献した一般市民を広く表彰するために作られたものだった。レヴィのように「チャリティ」で受章することは、この勲章が持つ本来の「社会を支える人々を称える」という精神に最も忠実な形であると言える。
参照元: Daniel Levy given huge new title as 46 sporting icons rewarded in New Year’s Honours

