スパーズジャパンの考察
1. 英雄への「非情」な決断とフランクの戦術的合理性
昨季の欧州制覇の立役者であり、チーム最多得点者をわずか数ヶ月で放出するという決断は、サポーターに大きな衝撃を与えている。しかし、トーマス・フランクは「過去の功績」よりも「現在のシステムへの適応」を極めて冷徹に評価している。クドゥスの圧倒的なパフォーマンスがジョンソンの居場所を奪った今、彼をベンチに置いて価値を下げるよりも、市場価値が高いうちに売却益を得るという判断は、クラブ運営としては極めて合理的だ。
2. ルイス・ファミリーとヴィナイCEOの「売りオペ」改善の第一手
2023年夏に4750万ポンドで獲得した選手を3500万ポンドで売却することは、一見すると経済的な損失に見える。しかし、トッテナムが2026年に向けたさらなる大型補強(中盤の刷新や左サイドバックの確保)を画策している中、この売却益はPSR(利益と持続可能性に関する規則)の枠組みを維持するための重要な原資となる。17年ぶりの無冠返上を達成した直後だからこそ、さらなる高みを目指すための「攻めの整理」と言えるだろうし、夏のモー・クドゥス補強の成功を、さらにクラブにとって良いものにするには、そこで序列の下がったジョンソンを早期に高値で売ることだろう。
3. 歴史的売却額ランキングの変遷
今回の3500万ポンドという移籍金が「クラブ歴代4位」に入るという事実は、近年のトッテナムの市場価値の向上を如実に示している。ベイルやケインといった世界的スターに並ぶ額での売却は、ジョンソンの実力の証明でもある。同時に、これまで「売るのが下手」と揶揄されることもあったスパーズが、適切なタイミングで主力級を現金化し、スカッドの循環を促す「勝てる組織」へと変貌しつつある兆しとも受け取れる。
参照元: Crystal Palace agree deal with Tottenham to sign Brennan Johnson

