目次
スパーズジャパンの考察
1. 「48時間の猶予」が意味する市場の過熱
パレスとの合意が先行したものの、ジョンソンが即答を避けている点は極めて重要だ。BBCが指摘するように「他のプレミアリーグ勢」の関心がある以上、この48時間はパレスへの忠誠を誓うためではなく、より自身の希望に沿う、あるいはより高い野心を持つクラブからの打診を待つ時間である可能性が高い。スパーズとしても、より好条件のオファーを提示するクラブが現れれば、パレスとの合意を上書きする柔軟性を持っているだろう。
2. サヴィーニョ、ディオマンデという明確な「個」の追求
後釜候補としてサヴィーニョやヤン・ディオマンデの名前が挙がったことは、フランクが求めるスカッドの刷新案を如実に示している。ジョンソンが持っていた「ゴール(へのポジショニング)」という一点特化の才能よりも、現在のフランク体制では「個での突破力と打開力」が優先されている。昨シーズンの英雄を放出してでも、より戦術的にフィットする若い才能に3500万ポンド以上の再投資を行う構えは、2026年のタイトル再挑戦に向けた強固な意志の表れだ。
3. 歴史的功績と戦術的適合性のジレンマ
欧州制覇の決勝ゴールを決め、クラブ史上4番目の高額売却(実現すれば)になるほどの選手を放出することへの抵抗感はファンの中に当然ある。しかし、BBCの分析が示す通り、開幕2試合以降ノーゴールという数字は、フランクのシステム下で彼が孤立している現実を浮き彫りにしている。タイトルを獲った直後だからこそ、過去の成功体験に固執せず、現監督の理想とする「11人」を揃えるために功労者を現金化するという判断は、トップレベルのクラブとしての冷徹かつ正しい姿勢と言えるだろう。

