スパーズジャパンの考察
1. 「セメンヨ・マネー」がもたらす市場の歪み
今回の報道で最も興味深いのは、ボーンマスの関心が「セメンヨのシティ移籍」というメガディールに端を発している点だ。6500万ポンドという軍資金を手にするボーンマスは、パレスよりも経済的な優位に立っている可能性がある。スパーズからすれば、パレスと合意済みの3500万ポンドを基準に、ボーンマスを競わせることでさらなる条件の引き上げを狙える。英雄を売却するという「苦渋の決断」が、予期せぬオークションへと発展するかもしれない。
2. ジョンソンにとっての「ボーンマス」という選択肢
ボーンマスはセメンヨの穴を即座に埋めるための「明確な役割」を用意している。ジョンソンにとっては、出場機会の確保という面でボーンマスの方が魅力的に映る可能性もある。一方のパレスは、中長期的な再建を目指し、ジョンソンの獲得に動いているとは言え、その陣頭指揮を執るグラスナーの将来は不透明なままだ。フランクの下で「11人の一人」に選ばれない苦しみを味わったジョンソンは、ポステコグルーからの監督交代による憂き目を見た男だ。自身を「戦術の核」として必要とするクラブを選ぶのは極めて合理的な判断と言えるだろう。
3. 電光石火のメディア報道
1月の移籍市場が始まっていない12/30にブレナン・ジョンソンを取り巻く報道がいっきに加熱した。事前報道の通りすんなりとパレス行きが決まるだけでも、その後の新たなアタッカー探しに時間と資金を稼ぐ、スマート・ムーブ(賢い立ち回り)と言えるが、ここでセメンヨ資金を得たボーンマスが参入し、より高額の移籍金でのディールを成立させることができれば、従前から周到にメディアを巻き込んだ「漁夫の利ムーブ」と言えるかもしれない。
参照元: Tottenham wait on Brennan Johnson decision after Crystal Palace agree £35m deal

