スパーズジャパンの考察
1. 「セットプレーの魔術師」としてのアイデンティティ
Optaのデータが示す通り、今季のスパーズはセットプレーから9ゴールを奪い、アーセナルに次ぐリーグ2位の破壊力を誇っている。流動的なオープンプレーからの崩しに課題を残す中で、ポロのキック精度とグレイの嗅覚が、パレスの弱点である「セットプレーの呪縛」を正確に突いた。この効率性の高さこそ、現在のフランク・スパーズが手にした実利的な強みだ。
2. 2025年の「39ポイント」という警鐘
年間37試合で勝ち点39(1試合平均約1.05)というスタッツは、本来のスパーズの立ち位置からすれば極めて不満の残るものだ。パレス戦の勝利で11位に浮上したとはいえ、ウルヴズやウェストハムといった残留争い圏内のチームと年間勝ち点で並んでいる現実は重い。2026年は、この「アウェイでの勝負強さ」を一過性のもので終わらせず、年間を通じた一貫性に変換できるかが問われるだろう。
3. セルハースト・パークに現れる「デル・アリの影」
アーチー・グレイがデル・アリ以来の最年少得点記録を樹立したことは、古くからのファンにとって特別な意味を持つ。デル・アリが2016年にこのスタジアムで決めた「伝説的なボレーシュート」は、当時のプレミアリーグ・シーズン最優秀ゴールに選ばれた。奇しくもアリとグレイは、共に19歳でセルハースト・パークという舞台で、スパーズの未来を象徴するゴールを決めたことになる。このスタジアムは、スパーズの新しい時代を担う若きタレントが「殻を破る場所」としてのジンクスを秘めているのかもしれない。
参照元: Crystal Palace 0-1 Tottenham Stats: First Goal for Gray Piles More Set-Piece Misery on Eagles
