スパーズジャパンの考察
1. 「ヘディングの決闘」を制したダンソのメンタリティ
公式が「ヘビー級ボクサーの戦い」と称した通り、マテタとの肉弾戦は著しく激しいものだった。しかし、開始早々にイエローカードを受けながらも、その後一度も規律を乱さず、空中戦で圧倒し続けたダンソの「適応力」こそ、トーマス・フランクが今最もスカッドに必要としている資質だ。ロメロ不在という緊急事態において、これほど堂々としたPOTM級のパフォーマンスを披露したことは、守備陣の序列に大きな地殻変動を起こす可能性がある。
2. 「連帯感(Togetherness)」という新たな武器
ダンソが強調した「連帯感」という言葉は、フランク体制下でドレッシングルームの文化が確実に変わりつつあることを示唆している。これまでのスパーズは、劣勢に立たされると個に頼り自滅する傾向があったが、パレスの猛攻を耐え抜き「泥臭く結果を掴む(Grind out)」術を覚え始めたことは、2026年の反撃に向けた多大なる一歩と言える。
3. 「MKドンズ」の系譜とスパーズの縁
今回、パレスの地でPOTMに輝いたケヴィン・ダンソだが、実は彼、かつてスパーズの伝説的なスター、デル・アリと同じ「MKドンズ(ミルトン・キーンズ・ドンズ)」のユース出身である。 豆知識として、ダンソは6歳の時にオーストリアからイングランドに移住し、MKドンズのアカデミーでフットボールを学んだ。当時のコーチたちは、彼を「デル・アリと同じくらい将来が楽しみな大器」と評していたという。
その後オーストリアに戻り、ドイツやフランスを経て再びイングランド(スパーズ)へと辿り着いた彼のキャリアは、まさに「一周回って原点に戻ってきた」ものだ。かつてアリがパレス戦で伝説を作ったように、ダンソもまたパレス戦で自らの価値を証明した。この「MKドンズのDNA」が持つ不思議な縁は、スパーズの歴史の新たな1ページを紡いでいるのである。
参照元: Kevin Danso on the ‘character and togetherness’ that can take us places after Palace win

