トッテナム・ホットスパーが日曜日の午後にクリスタル・パレスとのロンドン・ダービーに臨むにあたり、トーマス・フランクが成功を収めるために必要な要素をEvening Standardのサム・タブトーが分析した。
スパーズは2025年を、その始まりと同じように勝利がなく、活気も目的も見失った状態で終えようとしている。監督の交代も、チームの方向性を変えるには至っていない。先週末、リヴァプール戦で年間11回目となるホームでの敗戦を喫したスパーズは、現在、坂道を転がり落ちている。
リヴァプール戦で見せた「微かな希望」
リヴァプール戦での敗北の中にも、成長の兆しはあった。11人から10人、および最終的に9人になりながらも、スパーズは称賛に値する戦いを見せた。5月に17年間の無冠時代を終えたばかりにもかかわらず、これほどまでに状況が悪化した経験の少ないファン層にとって、これらは数少ない慰めに過ぎない。
シャビ・シモンズやキャプテンのクリスティアン・ロメロによる不要かつナイーブな退場劇が示すように、感情が昂ぶっている現状だが、トーマス・フランクは冷静さを保っている。彼の思慮深さと落ち着きが、職を繋ぎ止める鍵となっている。
ノッティンガム・フォレスト戦での無気力な敗北に対し、フランクは選手たちの反応を引き出すことに成功した。リヴァプール戦では勝ち点を拾い上げる寸前まで迫り、選手のプレーにはいささか粗さがあったものの、チームにまだ「闘志」が残っていることを証明した。

若き才能の台頭と一貫性の課題
明確なアイデンティティを欠く中で、このチームには依然としてエネルギーと若々しい楽観主義が残っている。アーチー・グレイとルーカス・ベリヴァルは献身的で、機を見たゴール前への飛び出しを得意とするミッドフィルダーであり、シャビ・シモンズが今後3試合を欠場する中で、フランクは今後数週間、彼らを重用すべきだろう。
リヴァプール戦で見せた最初の30分間の激しさと意図を再現できれば、週末に対戦する、疲労の色が見え始めているクリスタル・パレスにとって大きな脅威となるはずだ。しかし、フランク体制下だけでなく、2025年全体を通してスパーズが苦しんできたのが「一貫性」である。



フランクが掲げる「規律」と「信頼」の文化
成功するチームとは、調和のとれたチームであり、規律あるチームである。スパーズが今シーズンのフェアプレー・テーブル(レッドカードとイエローカードの枚数等で算出される順位表)で下位から2番目に沈んでいる事実は、不安定なパフォーマンスをある程度説明している。
フランクは、ブレントフォードにおいて「ノー・ディックヘッド・ポリシー(No Dickhead Policy)」を中心とした文化を築いたマネージャーである。スパーズでエゴを排除し、選手を心酔(バイイン)させることは困難だが、スパーズにはフランクの理想を形にできる若く飢えた中核メンバーが存在する。



ノー・ディックヘッド・ポリシー(No Dickhead Policy)
ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」が提唱した哲学。能力が高くても、チームの和を乱したり、身勝手な振る舞いをしたりする人間(=ディックヘッド)は一切採用・排除しないという方針。
これがフランクが取ろうとしているバランスである。彼はチームから情熱を奪おうとしているわけではない。しかし、そこには一線があり、キャプテンのロメロはそのコントロールに苦労している。クラブの倦怠感に対する唯一の処方箋は「時間」と「信頼」だが、その両方が不足しているのが現状だ。







