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スパーズジャパンの考察
グラスナーへの「最大級のリスペクト」が示す警戒心
トーマス・フランクがこれほどまでに相手を称賛するのは、パレスが現在のスパーズにとって「最も相性が悪い」タイプの一つだからだろう。低く守って鋭いカウンターを繰り出すスタイルは、ポゼッションを試みながらも守備の脆さを露呈しがちな今のフランク体制にとって、最大の脅威だ。特にリーグ最高レベルと評したカウンターとセットプレーへの対策を、ロメロ抜きでどう完結させるかが問われる。
「3-4-3」攻略の糸口
パレスの3-4-3に対し、フランクがどのような修正を施すかに注目したい。ウドギの離脱、ロメロの不在という守備陣の混乱を逆手に取り、高井幸大やケヴィン・ダンソがどのようなビルドアップを見せるか。中盤を飛ばすプレースタイルが批判されるなかで、コンパクトなパレスのブロックを外から揺さぶり、アイデンティティの真っ向勝負で上回れるかどうかが試金石となる。
敵地での「精神的優位」を奪い返せるか
昨季のFAカップ覇者であり、今季も安定した成績を残しているパレスに対し、14位という状況で敵地に乗り込むスパーズには著しいプレッシャーがかかる。しかし、フランクが語る通り「明確なアイデンティティ」を持つ相手だからこそ、過度なカウンター依存などの弱点を突くプランが明確になりやすい側面もある。指揮官が「脳を冷やす」ために読んでいる小説が、この難局を打破する創造的なアイデアをもたらすことに期待したい。

