トッテナム・ホットスパーが14位という屈辱的な順位でクリスマスを終え、サポーターのフラストレーションは頂点に達している。The Sunのディーン・スコギンズは、最新の分析動画の中で「トーマス・フランクは解雇されるべきだ」と断言。その理由は、負傷者の不在といった外的要因ではなく、フランクが持ち込んだ「戦術そのものの欠陥」にあると指摘している。
特に左サイドバックのデスティニー・ウドギの離脱を嘆く声は多いが、スコギンズは「それは問題を覆い隠すための煙幕に過ぎない」と一蹴した。
批判の核心:中盤を消滅させる「フフボール」への退化
スコギンズが最も批判しているのは、スパーズの中盤におけるビルドアップの欠如だ。かつてのポステコグルー体制下では、リスクこそあったが、ボールを支配し相手を圧倒するアイデンティティがあった。しかしフランクのスパーズには、ただひたすら守り、ただひたすら蹴り出すという、魂の抜けたフットボールしか残っていないとスコギンズは分析する。
解説:フフボール(Hoofball)
中盤での組織的なパスワークを放棄し、後方から前線のターゲットマンへ「高く、遠く」ボールを蹴り出すスタイル。
・中盤のスキップ: ボランチが攻撃の組み立てに関与しない。
・ターゲットへの依存: 前線の競り合いにすべてを託す。
・再現性の欠如: 落下地点が運に左右されやすく、組織的な崩しが見られない。
「データを見れば一目瞭然だ。現在のスパーズは、プレミアリーグで最もxG(ゴール期待値)が低いチームの一つだ。中盤を経由したパス回しが著しく減少しており、フランクはブレントフォード時代と同様の戦術を繰り返している。これは世界最大規模のクラブの一つであるスパーズが目指すべき姿ではない」とスコギンズは手厳しい。
「ウドギ不在」という煙幕を剥ぎ取る
フランクは「時速100マイルで走りながら改善を試みている」と語ったが、スコギンズはこの言葉すらも「時間稼ぎのためのレトリック」だと切り捨てている。
「改善しているというが、どこにその兆候があるのか? リバプール戦ではシュート1本。ホームでのヴィラ戦では、パリーニャとベンタンクールの2ボランチという、これ以上ないほどネガティブな布陣を敷きながら、結局は守備のミスで自滅した」
さらに、多くのファンが嘆くウドギの負傷についても、スコギンズは真っ向から反論している。
「ウドギがいないだけでシステムが崩壊するのであれば、それは指揮官の戦術が著しく硬直化している証拠だ。真のトップマネージャーであれば、既存のスカッドで競争力を保つ手段を講じるはずだ。ウドギの不在を免罪符にすべきではない」
1月の市場が「最後の慈悲」となるか
現在のスパーズの経営陣は依然としてフランクを支持する構えを見せているが、スコギンズは「1月の市場が、経営陣の最後の慈悲になる」と予測する。
「もし1月にフランクが熱望するサヴィーニョやセメンヨのようなターゲットを獲得しても、戦術的な根幹が変わらなければ結果は同じだ。フランクのフットボールはビッグクラブという規模には適応できていない。このまま行けば、2026年を迎える前にスパーズは取り返しのつかない深淵に沈むことになるだろう」

