シティの補強がスパーズにもたらす「玉突き移籍」の可能性
シティはアーセナルとの激しいタイトルレースを勝ち抜くため、右サイドの攻撃陣の強化を急いでいる。スピードとダイレクトな突破力を備えたセメンヨの加入は、グアルディオラにとってこの上なく満足のいく補強となるだろう。
しかし、一人が加われば、既存のスカッドから誰かが去らなければならない。セメンヨを迎え入れるために、サヴィーニョ、あるいはオスカー・ボブが放出される可能性が浮上している。
ここで注目されるのがトッテナムの動向だ。スパーズは今夏、ブラジル代表のサヴィーニョ獲得に向けて交渉を行ったが、移籍金の折り合いがつかず断念した経緯がある。もしシティがセメンヨ獲得の代償としてサヴィーニョの放出を決断すれば、スパーズが1月の市場で再び獲得に乗り出す可能性は十分にあるだろう。
スパーズジャパンの考察
セメンヨ争奪戦における「アウトサイダー」の賢明な立ち位置
BBCがトッテナムを「アウトサイダー」と表現したことは、現在のクラブの立ち位置を冷静に反映している。6,500万ポンドという高額な解除条項をクリアしても、シティやリバプールといったタイトルコンテンダーと競合するなかで、週給等の条件交渉で無理なマネーゲームに参加しない姿勢はダニエル・レヴィの時代から一貫している。1月に大きな支出を伴うギャンブルに出るよりも、状況を静観するほうが現実的だと言えるだろう。
「10日間限定」の解除条項がもたらすスピード決着
セメンヨの解除条項が1月の最初の10日間しか機能しないという事実は、交渉の停滞を許さない。ボーンマスのアンドニ・イラオラは「Antoine(セメンヨ)は現時点で我々のプレイヤーだ」と主張し、放出を望まない姿勢を強調しているが、この特殊な条項の発動は不可抗力だ。スパーズを含む他クラブにとっても、この期間内にシティが決着させられるかどうかが、冬のマーケット全体の動きを占う試信石となる。
サヴィーニョ獲得再挑戦への絶好の機会
今回のニュースで最もスパーズにとって重要なのは、サヴィーニョが放出候補になり得るという点だ。夏に一度は拒まれたターゲットが、シティの補強次第で再び市場に現れることになる。シティにとっては、セメンヨという新たな武器を手に入れるためのスカッド整理だが、スパーズにとっては今夏に手が届かなかったピースを埋めるまたとない「玉突き」のチャンスだ。ヨハン・ランゲ率いる強化部が、この状況を見逃すはずはない。

