トッテナム・ホットスパーのスポーツ・ディレクター、ファビオ・パラティチに、セリエAのフィオレンティーナから5年契約のオファーが届いているとの報道が浮上した。これは、トーマス・フランク率いるチームがフェスティブ・ピリオドを戦うなか、この上なく歓迎されざる雑音となっている。
現在、クラブ側の公式見解は「フィオレンティーナからの正式なアプローチはまだ受けていない」というものだ。しかし、パラティチがフィオレンティーナ側と非公式な協議を行っているという事実は、少なくとも彼がこの機会に心を動かされていることを示唆している。
フィオレンティーナの狙いと現状
イタリアからの報道によれば、フィオレンティーナはパラティチに対し、5年という長期契約を提示している。現在、セリエAの最下位に沈む「ラ・ヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)」は、極めて深刻な不振に喘いでおり、1月の移籍市場での立て直しが残留への唯一の道となっている。
彼らは、ヨーロッパ全土に広がる膨大なコネクションと、冷徹なまでのスカウティング眼を持つパラティチを、クラブ救済の切り札として指名した形だ。フィオレンティーナにとっては、リスクを冒してでも手に入れる価値のある人材と言えるだろう。
スパーズのプロジェクトに与える不安定要素
パラティチは、FIFAによる30ヶ月の活動禁止処分が解けた後、今年10月に正式なスポーツ・ディレクターとしてスパーズに復帰したばかりだ。それ以前もコンサルタントとしてクラブを支えていたことはフットボール界における「公然の秘密」であったが、正式復帰からわずか2ヶ月で移籍の噂が出ることは、プロジェクトの安定性を著しく損なう。
ダニエル・レヴィが会長職を離れ、CEOのヴィナイ・ヴェンカテシャムが着任するなど、スパーズの上層部はここ数ヶ月で激震に見舞われている。現在、クラブのフットボール部門はヨハン・ランゲとパラティチの二人が責任を共有する形をとっているが、この分業体制が崩れることは、トーマス・フランクへのバックアップ体制に大きな穴を空けることを意味する。

