リバプールが2-1で勝利したトッテナム・ホットスパー・スタジアムでの一戦。リバプールの番記者デイヴィッド・リンチは、この試合から得られた5つの重要な教訓をレポート。その中で、シャビ・シモンズへのレッドカードが試合を壊した可能性と、数的不利のスパーズが見せた驚異的な粘りに注目している。
記者紹介:デイヴィッド・リンチ(David Lynch)
『Liverpool Echo』や『Evening Standard』で長年リバプール番記者を務め、現在は独立系ジャーナリストとして活動。ポール・ジョイス(The Times)らと共にリバプールの中枢(インナー・サークル)で取材を行う、現地でも極めて信頼性の高い記者の一人だ。アルネ・スロット監督の会見でも鋭い質問を投げかける実力派として知られ、その冷静かつ客観的な分析には定評がある。
デイヴィッド・リンチによる5つの教訓
1. シャビ・シモンズへの「過酷」なレッドカード
リンチは、前半33分の判定が試合のバランスを著しく損なわせたと指摘している。
「スパーズの若きオランダ人に下された判決は、控えめに言ってもあまりに過酷(harsh)であった。ファン・ダイクのアキレス腱を捉えたとはいえ、そこに悪意はなかった。アルネ・スロットがフランクの評価に同意し、あれはイエローカードであったと認めたことが、判定の不安定さを物語っている」
2. リバプールの決定力不足とスパーズの抵抗
リバプールは圧倒的な数的優位に立ちながら、試合を終わらせる追加点を奪うのに苦労した。リンチは、これがスパーズの守備陣、特にミッキー・ファンデフェンの卓越したカバーリングと、9人になっても統制を失わなかった守備ブロックによる功績であると分析している。
3. キャプテン、ファン・ダイクの「品格」
試合終了後のトンネル内での出来事にリンチは注目している。リバプールのキャプテンであるファン・ダイクは、失意の中にいた同胞のシャビ・シモンズをトンネル内で探し出し、彼にサポートを申し出たという。ピッチ上では冷徹な勝者であったが、試合後にはリーダーとしての顔を見せたと記述している。
4. アルネ・スロットのマネジメント
サラー不在という難局で、カーティス・ジョーンズやエキティケを活用して勝利を掴んだスロットの手腕を評価しつつも、終盤にスパーズの反撃を許した展開については「今後の課題」としている。
5. スパーズ・サポーターが生み出した熱量
リンチが最も感銘を受けたのは、敗色濃厚な9人のチームを最後まで鼓舞し続けたスパーズ・サポーターだ。
「スタジアムを支配していたのは、勝利に向かうリバプールの熱狂ではなく、不当な逆境に立ち向かうスパーズの誇りだった。この精神的な結束こそが、フランクが築いてきた繋がりの最大級の証拠である」

