目次
2. 考察:プロジェクトと現実の乖離
「腰抜け」批判の正体
ファンがフランクを「腰抜け」と呼ぶ背景には、前任者ポステコグルーの「勇気ある(時には無謀な)超攻撃的フットボール」との強烈な対比がある。0-3で負けている状況でもリスクを冒さない、あるいは守備的な交代策をとるといったフランクの「現実主義」は、スパーズのDNAである「To Dare Is To Do(挑戦なくして成功なし)」と真っ向から対立しており、とりわけ負けた時の反発は通常の倍返しとなる。
忍耐の限界点はどこか
クラブ(オーナー)は「若いコア」を中心とした長期プロジェクトを掲げるフランクに時間を与える構えだ。しかし、ファンの毒性(toxicity)がホーム・スタジアムの雰囲気を完全に支配し、選手たちのパフォーマンスにさらなる悪影響を与え始めれば、ルイス・ファミリーが深く入り込んだクラブ上層部も動かざるを得なくなる。 次のリヴァプール戦(ホーム)で無様な試合を見せれば、その「限界点」はいよいよ現実的なものとなるかもしれない。

