目次
2. 考察:スパーズでの「キャリアの終わり」と移籍の行方
規律を重んじるフランクとの亀裂
トーマス・フランクは規律を極めて重視する指揮官だ。ビスマはすでに8月に「度重なる遅刻」を理由にメンバーから外されており、負傷も重なって今シーズンは構想外の状態が続いている。 前回のガス吸引(2024年)でクラブに課された出場停止処分に続くこの「2度目の裏切り」は、フランクにとって許容範囲を超えている可能性が高い。クラブが彼を擁護する余地はほとんど残されていないだろう。
1月の放出と契約延長オプションの行使
報道では、トッテナムは1月の移籍市場でビスマを放出することに本腰を入れていると伝えられている。さらに、The Times は、クラブが資産価値を守るために防衛策を講じる可能性を報じている。
- 契約延長オプション: ビスマの現行契約は2026年夏に満了するため、このままでは今冬から海外クラブと自由交渉が可能になり、夏にフリーで退団されるリスクがある。報道によると、もし1月に買い手がつかない場合、トッテナムは1年間の契約延長オプションを行使し、契約を2027年まで延ばすことで、将来的な移籍金を確保する構えだ。
- 移籍先候補: トルコのガラタサライが関心を示していると報じられている。彼らは以前からビスマをリストアップしており、このスキャンダルによって移籍金が暴落する可能性を好機と見るかもしれない。
- 市場価値の低下: 素行不良とコンディション不良が重なり、彼を高値で売却することは極めて困難だ。クラブは、給与負担を減らすためなら、格安での放出やローン移籍も容認するだろう。
若手への切り替えが加速
ビスマの離脱(事実上の追放)は、皮肉にもフランクが推し進める「若いコア」への移行を加速させる。
中盤の底では、アーチー・グレイ(Archie Gray)やパペ・マタル・サール(Pape Matar Sarr)がそのポジションを完全に埋めており、ビスマの不在が戦力的な痛手となることはない。むしろ、不安定要素を排除することで、チームの結束はより強まるはずだ。

