メイソン スパーズへの忠誠
このエントリーをはてなブックマークに追加 Check スパーズ関連のメディア報道・その他2014年9月30日
先日のアーセナルとのノースロンドン・ダービーで初めてスターティング・メンバーに名を連ねたトッテナムのライアン・メイソンが、これまでのキャリアについて語っている。

ファンデ・ラモスからハリー・レドナップへ監督の座が移った2008年、UEFAカップのNECナイメヘン戦で、ライアン・メイソンはスパーズでデビューしていることを思えば、多くの人は驚きであろう。

試合終盤の90分、デイビット・ベントリーに代わりピッチへ送り出された当時弱冠17歳のライアン・メイソンは、試合終了までの数分間、クリス・ガンター、ジョナサン・ウッドゲイト、ディディエ・ゾコラらとともにプレーしているのだ。

当時から現在まで在籍しているトッテナムの選手はアーロン・レノンただ1人であり、監督は3度交代、徐々にではあるが、ほぼすべての選手を入れ替えている。

一方で、ダニー・ローズやスティーブン・コールカー、アンドロス・タウンゼント、ハリー・ケイン、ナビル・ベンタレブといったアカデミー出身の若手選手たちが台頭し、トップチームのメンバー入りを果たしている。

こういったなかで、メイソンは実質的には『忘れられた選手』となっており、ヨービル、ドンカスター、ミルウォール、フランスのロリアン、スウィンドンへのローンを経験し、スパーズでの出場は3回に留まっていた。しかし、たった1週間で全てが一変したのだ。

23歳になったメイソンがホワイトハート・レーンで待望のチャンスを手にする兆候はプレシーズンにあった。トッテナムの新監督に就任したマウリシオ・ポチェッティーノが、トロント、シカゴ・ファイア、セルティックとの親善試合でエティエンヌ・カプーと組ませる形でライアン・メイソンをスターティング・メンバーに選出していた。

ついに日の目を見たかに思われたメイソンであったが、負傷によりシーズン開幕前の最後の親善試合のシャルケ戦は欠場。シーズンの幕開けをピッチ外から眺めるしかなかった。

またも不幸な挫折に見舞われたが、移籍市場が閉まったのち、トッテナムのプレミアリーグのメンバーに晴れて登録され、水曜日に行われたキャピタルワン・カップでのノッティンガム・フォレスト戦で、ついにやってきた重大な転機を迎える。

ホームであるホワイトハート・レーンの地で先制点を許し、追いかける展開となったスパーズ。リバプール、ウェストブロムとの試合に続けてホームで3連敗という結果も見え隠れしているなかで、ピッチへ送り込まれたメイソンは、投入後まもなく30ヤードの距離から同点弾となるスーパーゴールを突き刺し、3-1の逆転劇への火蓋を切っている。

続く土曜には、ついに初めてのプレミアリーグのスターティング・メンバーに選出され、アウェイの地でのアーセナルとのノースロンドン・ダービーにフル出場。期待された役割を見事に全うし、1-1のドローに貢献している。

自身のスパーズでの将来に疑問を持ったことは何度かあることを認めながらも、トッテナムでレギュラーの座を掴む夢を決して諦めなかったことをメイソンは強調。

この成功の秘訣には、夏の間に行っていた特別練習があると考えているメイソンは、チームのために自分が何を為せるかに注目してくれたポチェッティーノ新監督の就任も助けになったとしている。

「5日間で3試合を戦って、僕にとっては怒涛の1週間になったね。月曜にはリザーブチームで試合をして、そのあと水曜日に今シーズンで初出場になるキャピタルワン・カップのノッティンガム・フォレスト戦、そしてアーセナル相手に先発出場をするんだよ。ちょっと信じられないよね」

「金曜の練習でいいプレーができていて、監督が僕をメンバーに入れてくれたから、そこで気づいたよ。ダービーでプレーするんだって。最高の気分で、試合が待ちきれなかったんだ」

「水曜のノッティンガム・フォレスト戦のあとも眠るのに苦労したけど、この時の方がもっと興奮しちゃって眠れなかったよ。でも今日は良く眠れそうだね。ほんの数枚だけチケットが取れたから、家族も何人か来てくれていたし、プレーが見せられて良かったよ。こんなに素晴らしい試合で、プレミアリーグ・デビューを飾って、1ポイントを得られたのは良かったね」

「これまでにクラブを去ることを考えたことがあるかって?確かに何度か自分に問いかけたこともあったさ。でも、僕は絶対にスパーズのためにプレーがしたいって思っていたから、本気でクラブを出ようと思ったことは1度もないよ」

「監督交代が僕の助けになったのは確かだよ。今までの監督だったら、僕は今もここにはいないだろう。クラブを去る機会は何度かあったけれど、挑戦してみたかったし何が起こるか見たかったんだ。それが報われたんだと思いたいね」

メイソンはさらにこう付け加えている。

「夏の監督交代によって、確実に僕はフィットして戻ってこれたんだ。今までの夏よりもずっとたくさん練習していたよ。休みなんてほんとになかった。可能な限りベストな状態で復帰したかったからね」

「ワールドカップに出場していた選手がいなかったから、たくさんのチャンスがあったね。プレシーズン・ツアーでいくらか試合に出場できたし、うまくやれた感じがあったから嬉しかったよ」

「ポチェッティーノ監督には期待していたんだ。しっかりトレーニングしてうまくやれば、試合に使ってくれるタイプの監督だからね」

「ホームグロウンの選手にとって特に重要なのはそこなんだよ。ホームグロウンの選手を積極的に使ったり、信頼を寄せている監督っていうのはそれほど多くないけど、うちの監督はそういう監督なんだ」