APOEL戦に勝利した後、マウリシオ・ポチェッティーノが、記者会見で語った。ロナウドとケインの比較、オーリエの交代の理由、そしてハリー・ケインの妻について。
❏ヨーロッパ戦のアウェイでのパーフェクトなパフォーマンスか?
イエス。とても大事な試合だった。勝たなければいけない試合だと、皆さんにも言っていた通りだ。大きな3ポイントだよ。そして、問題が相次ぐなかで、我々の実力を発揮できた。この難しいピッチ、難しい雰囲気のなかでとても良い戦いをした選手たちを讃えたいね。ベストを尽くしてくれたよ。
おそらく最高のプレーができたとも、ファンタスティックなパフォーマンスとも思わないが、タフな試合であったし、しっかり戦い抜けたことが大事だよ。ゴール前での冷静さが冴えていたね。

❏マドリーとの試合を控えているが、ロナウドとハリー・ケインは同じレベルと言えるか?
まったく異なるタイプの選手だと思うよ。私にとってハリーは最高のストライカーの1人だ。クリスティーノとは違う。ストライカーではないよ。メッシのように、異なるタイプの選手だ。今日、3ゴールを決めたことで、ハリー・ケインに対する私の見方は変わらないよ。繰り返すが、彼は私にとって最高の選手の1人だ。
しかし、ウェストハム戦の後のように、彼のことを説明したくはないね。
❏彼を愛している?
イエス、私の妻が嫉妬してるよ。彼の妻もね!ノー、ありえないだろ。ハリー・ケインだぞ。
❏ケインとロナウドを交換したいか?
何というべきか分からないよ(笑)なんでだ?おいおい。クリスティアーノはファンタスティックだ。最高の選手の1人だ。ハリーは最高の1人だが、若く、まだまだこれからさ。2人ともファンタスティックだし、ジョークを言うつもりはない。どちらも自分のチームに入れたい選手だし、一緒にプレーさせたいよ。

❏今のハリーにゴール予感がする?
イエス。9月になったからね。8月の頃は、分かるよな…。いや、彼はゴール前で素晴らしいスキルを発揮する。特別な能力だよ。だからこそ彼は最高の選手の1人なんだ。このレベルにあるストライカーは、ゴール前で特別な能力を発揮する。まさに殺し屋なんだ。ハリーには特別なスキルがある。
❏レアル・マドリーに挑むにあたり、今のチームのメンタリティは?
現在、レアル・マドリーは最強であり、我々は世界最高のチームと戦うことになる。今シーズン、彼らは最高の実力を見せている。どうだろうね。我々は彼らとの対戦にモチベーションを高めるだろう。彼らのクオリティを、我々はよく知っている。我々にとって自分のレベルを知るための大きなチャレンジだ。このレベルで戦えるかどうかのね。我々がどのレベルにあるかを見定めるための、とてもとても大切な試合になるだろう。
世界最高のチームとの対戦に、我々の選手たちはモチベーションを高めるだろう。しかし、もちろん、ここ数シーズンで我々はたくましくなった。しかし、我々がチャンピオンズリーグのレアル・マドリーのようなレベルの相手チームと戦えることを示さなければならない。
❏ハットトリックを決めたハリー・ケインにクラブから特別なプレゼントは?
彼は私にサイン入りのユニフォームをくれるだろうか。いや、分からないね。特別なものはないかな。
❏チャンピオンズリーグでのパーフェクトなハットトリック?
チームメイトがボールにサインをしていたが、それはありきたりかな。どこでもやってるよね。
❏ディナーをご馳走する?
私が?またか?おいおい。私はただの監督だよ。
❏あなたのもとでのハリー・ケインの初ゴールはキプロス(2014年8月ヨーロッパリーグ・プレーオフのAELリマソール戦)でだったが、当時、ここまで成長すると思っていたか?
3年前か、もっとかな。その間、いろんなことが起こったね。もちろん、我々(コーチ陣)がやってきて、すべての若手選手がどの程度やれるか、どんな方法が彼らの成長に最適化を分析した。いつも言っているが、我々は成長の方法を提供するだけで、あとは選手自身が我々にその成果をみせることだ。

この3シーズンで彼が成し遂げたこと、そしてこれから成し遂げることはファンタスティックだと思うよ。彼はファンタスティックなことをしている。選手たちを見れば、どんどん成長を遂げてくれてあのレベルに達してくれるという希望が持てるんだ。でも、正直に言えば、最初のゴールを決めた時に、ハリー・ケインが世界最高のストライカーになることを見抜くのは難しすぎるよ。予想は難しい。一歩一歩、ハードワークをしていくものだ。しかし、このようなことを予想するのは難しいよ。
❏なぜセルジュ・オーリエを交代した?
4バックにシステムを変えたかったんだ。トリッピアを右に移し、オーリエを下げ、ジョレンテを前線でハリーに並べる決断をした。
❏オーリエの交代は、プレーへの不満ではないのか?
ノー、ノー、ノー。我々チームのプレーに満足していなかったんだ。システムを変え、より良いプレーができるように決断をした。結果的に、そこから2ゴールが決まって、奏功したんだ。試合中はいつだってチームがより上手く機能するような方法を探し続けている。あの時、変化が必要だと思ったんだ。オーリエに不満だったわけじゃないよ。システムの変更を決めた時、誰かを外さなければならなかった。今回はオーリエを代えて、トリッピアを右に回したんだ。