日曜のリバプール戦を控えて金曜日に記者会見に臨んだトッテナム・ホットスパーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督の全コメント。デンベレ、ワニアマ、ローズ、ラメラ、そしてリバプールについて…

 

 

❏復帰したダニー・ローズは、リバプール戦で先発があるか?

先発の準備はできていない。フィットネスを高めなければならないが、彼がとても順調で我々は満足している。火曜日に彼のベンチ入りが可能だったのは、チームにとって大きかったし、数分でもプレーできたことで、チームの一員として貢献できる気持ちを持つことができただろう。10ヶ月の離脱の後だけに大きいよ。

今は、フィットネスを高める段階にある。日々、状態を良くしていき、それから調子を見定めたい。水曜日には先発イレブンに入ってくるかもしれないね。フィットネス次第だよ。

 

❏エリク・ラメラは?

エリクとは毎日話しをしているよ。彼自身が「これで大丈夫、戦える状態になったよ」と感じられるようになることが必要だ。ダニーと似た状況だが、彼はおそらくウェストハム戦のベンチに入れることを願っているが、まだ断言はできない。待ってみないことにはね。この2-3週間、彼はチーム練習に合流して本当に良くやっている。我々は、彼が「戦いに臨むことができる状態になった」と感じられるのを待つのみだ。

 

❏ジミー・グリーブスが今日のトレーニングを見学していたが、彼に会ったか?

イエス。これからまた会いにいくよ。昨シーズンもそうだった。彼は我々のレジェンドだ。ファンタスティックな選手だった。我々のファンもこのクラブの職員も、みんなが彼を愛している。彼や彼の家族に会えるのは良い機会だよ。

 

ベルナベウで指揮を執るマウリシオ・ポチェッティーノ

 

❏ウェンブリーではチェルシーに敗れたが、リバプールに勝つことのほうが重要か?

どの試合も重要だ。リバプールという偉大な監督が率いる素晴らしいチームだから、他の試合よりも重要になるということはない。ボーンマス戦だって重要だったし、シーズンを終える時にタイトルを争いたいのなら、3ポイントを獲っていかなければならない。もちろん、これはとてもとてもタフな試合になるが、我々のメンタリティは、勝利を目指していくよ。

 

❏現在の連戦が終われば、スパーズのタイトルの可能性が分かる?

今、我々は過密日程のなかにある。土曜日や日曜日にユナイテッドと適地で戦うだけでなく、カラバオ・カップで水曜にウェストハムとのダービーを戦う状況だ。ウェストハムは今夜(金曜の夜)の試合だから、彼らのほうが準備に日数を割ける。我々は日曜と水曜に戦う。我々にとって、すべての選手の状態を見定め、チームにフレッシュな戦力を入れていくことで、パフォーマンスのレベルを維持し、どの試合でも戦えるようにしていくことが重要になってくる。これから我々の前にはエキサイティングな試合が多く控えていると思う。我々は1つ1つ戦っていかなければならない。まずはリバプール戦にしっかり集中してくよ。

 

❏シーズンの4分の1を終えて、シティと9ポイント差。追いつけるか?

9ポイント差?(記者「失礼、5ポイント差でした」)あぁ、そうだね。あなたの願望かね?分からないが、あなたはシティのサポーターかもしれないね(笑)

まだしばらく我々はマンチェスター・シティと対戦しないと思うけどね。彼らはとても良いプレーをしていて、素晴らしいクオリティを発揮している。ヴェリー・グッドだ。もちろん、我々は前進あるのみ、勝利を重ねるのみだ。我々が控えているプレミアリーグの試合は、リバプール戦であり、次にマンチェスター・ユナイテッド戦だ。とてもタフな相手だが、我々のメンタリティが試されるところだ。シーズンが始まってから、多くのことが起こった。我々は彼らの状態に集中することはないし、他のチームについて集中することはない。我々にとって我々の前進こそが重要だ。プレミアリーグだけでなく、安定した戦いをしていくことだよ。

 

タッチライン際で指揮を執るマウリシオ・ポチェッティーノ

 

❏昨夜のエバートン戦をどう思う?(ヨーロッパリーグのエバートン1-2リヨン)

分からない。観てないよ。ヘスス(ペレス。アシスタントコーチ)から聞いたが、映像を観る時間が無かったからね。申し訳ないね。観てないものについて、語れはしないよ。

 

(❏イングランド女子代表の騒動に関する質疑は省略)

 

ヴィクター・ワニアマ

 

❏ワニアマは専門医の診断を受ける?

我々は彼の状況を気にかけている。専門医の診断を受けるのを待たなければならない。それから状況がわかるだろう。だが、もちろん何度か彼抜きでトレーニング・セッションを行いながら気にかけているよ。とにかく今は来週に状況がハッキリとするのを待たなければならない。

 

❏ハリー・ウィンクスから受けた印象は?

レアル・マドリー戦での彼のプレーぶりにはクオリティがあり、私はとても嬉しく思うよ。彼はまだ若く、多くの試合でプレーしたわけではないがね。しかし、素晴らしい個性、人間性、クオリティを発揮している。彼にもチームにも我々は満足している。

 

素晴らしい試合を披露したハリー・ウィンクス

 

❏ウィンクスのパフォーマンスに驚いたか?

私は驚きはしない。3シーズンも一緒にやってきて、彼の進化を見守ってきた。実戦でのチャンスを与える適切なタイミングを見定めるだけだったよ。若手選手にプレーの機会を与える時は、良いパフォーマンスを当然期待しているものだ。

だからこそ機会を与えているのだからね。しっかりプレーできるという信頼があるから、チャンスを与えるんだ。確かに、機会を生かし、良いプレーをするのは時に難しいこともある。裏目に出ることもあるんだ。自分ならできるという、自信と信頼が大事だよ。私は満足している。この数週間、彼には多くのことが起こった。代表チームでデビューを果たし、チャンピオンズリーグをベルナベウで戦った。これから彼が肉体と精神を維持しく必要がある。

 

❏またヨーロッパの強豪との試合。この連戦はあなたにとって試練となるか?

あぁ、もちろんだ。今後もベストチームが集う大会でレアル・マドリーと戦ったように我々はプレーしていくよ。これから我々はリバプール、ダービーのウェストハム、マンチェスター・ユナイテッド、そしてまたレアル・マドリーと対戦する。我々にとってとても良い経験になるだろう。これからの3週間ではどの試合もカップ・ファイナルであるチャンピオンズリーグ・ファイナルであり、多くのエネルギーを必要とする。そのエネルギーも、ただ走る距離が長いだけでなく、メンタルの消耗を強いるものだ。我々にとってとても良い経験になるだろうね。我々には学ぶことが多い期間になるよ。

 

 

❏チャンピオンズリーグで大爆発したリバプールだが、プレミアリーグでは失点が止まらない

プレミアリーグでも最高のチーム戦力の1つだと私は思うよ。リバプールにはアンビリーバブルな選手たちと素晴らしい監督がいる。彼らとの対戦はタフになるだろう。ウェンブリーでトッテナムと戦うとなれば、相手にとっては大きなモチベーションを持って我々に立ち向かってくるわけだ。とてもタフになるだろうね。とても良いチームだろう。選手たちにも言ったが、我々のベストを尽くし、勝利にふさわしい我々の最高のかたちで戦う準備を整えなければならないと思っている。だが、とてもタフな試合になるのは間違いないね。

 

❏火曜日はトッテナムでの最高の成績か?

最高の成績?1-1だよ。(首を横に振りながら)あのパフォーマンスやチャンピオンズリーグでレアル・マドリーに渡り合えることを我々は示したことに私は満足している。世界最高のチームだ。しかし、結果には、ノーだ。あのレベルで戦えることを示したのは大きいよ。私が来てからの3年間、始まりから常にトップクラブやチャンピオンズリーグのようなトップの大会で戦うようになるためのチャレンジだった。我々は引き分けたが、トップレベルの相手に渡り合えたことを最も重視しているよ。

 

❏ハリー・ウィンクスはワールドカップの代表メンバーに入れるか?

私が決めることではないが、この3週間でやってきたようなパフォーマンスを維持していれば、入れない理由は無いよね?ギャレス・サウスゲイトが決めることだが、彼は毎試合、とても良いクオリティを見せている。

 

マウリシオ・ポチェッティーノ

 

❏イングランド代表を率いてみたいか?

いつかアルゼンチン代表やイングランド代表を率いてみたいか?と質問されて、拒む者がいるか?将来はあるかもしれないね。だが、今はここでハッピーだ。存分に楽しんているし、アンビリーバブルなプロジェクトが待っているからね。将来のことはあまり考えていないよ。

 

❏リバプールの守備を攻略できるか?

リバプールはとても良いチームだ。プレミアリーグで最高のチーム戦力を誇るチームの1つだよ。タフだし、戦えるチームだ。当然だね。どのチームもアタッキング・フットボールをしたいが、それは同時に背後にリスクを抱えてのプレーとなる。我々と同じように失点をすることもあれば、ピンチを迎えることもあるが、リバプールはとても良いチームだよ。

 

❏マドリッドの時のようにリバプール戦の先発にも驚きがあるか?

おそらく、ないかな?私の身近な人たちからも、「本音を言うよ。あの先発イレブンを見た時、フザケてるのか?と思ったよ」と言われたんだ。今のあなたと同じだね…「どうしてだ?何を考えてるんだ?」ってね。

試合が終わって10分が経過し、彼らは「君は天才か!」と言ってきた。「OK、ありがとう!でも、それ以前の私はそこまで酷かったか?」と答えたよ。それぞれの試合で我々がどういった意図を持ってチームを作っているかを、ファン向けに解説するのはとても難しい。信頼や直感で、勝利を目指して監督はスターティング・イレブンを決めている。それが上手くいくこともある。しかし、もし勝っていても負けていても、自分の決断について私は同じ気持ちを抱いたであろう。自分の決断に後悔はできないからね。

最高の戦い方でプレーできるように十分に考えてチーム編成を組んでいる。我々の戦い方で我々は勝てると信じているからだ。すべての選手を分析し、相手チームを分析し、我々のパフォーマンスや我々の調子を考慮して、そういう入念なプロセスを経て、勝利を目指している。我々がどの試合でも、皆さんが陣形やシステム、それぞれの試合で我々がどういった意図を持ってチームを作っているかを知りたがっているのだから、フットボールにとってそれはよろしくないことだと思うけどね。

監督の考えにすべて合意するのは難しいだろう。トッテナムだけではなく、世界中で同じことが起こっている。「あぁ、自分が間違っていた。監督が正しかったよ」と認めるファンはほとんどいないんだ。

 

❏14日間で5試合。変化を加え続けるのはリスキーか?

機能しないというのがリスクなんだ。指示の言葉だけを変えるのもリスクだね。チームとしてしっかりと準備ができておらず、柔軟さや異なる陣形、システム、ポジションでプレーしようとしても、選手たちが対応できるわけがないし、それは愚策だよ。皆さんの言うとおりだ。選手たちが自分に期待される役割をしっかりとこなせると分かっている上でのリスクを取る。それが一番肝心なこと。ここ数シーズン、トッテナムにはプランBやプランCが無いという話題を何度も聞いてきた。

我々がプランを持つことが最も大事だ。今、我々は柔軟さを身に付けた。揺るがぬチームの哲学、考え方のもとで異なる戦い方ができるからね。異なる選手がいることも大事だ。異なる能力で異なるオプションをプレーに持ち込める。1つの戦い方しかできないというもはリスクだ。チーム全体が、試合ごとに戦い方を変えるだけではなく、試合のなかでも変えることができる必要がある。システムを変更し、プレーできる。我々の選手たちは、それを受け入れ、自分たちのプレーができると信じてくれていることを、私はとても誇らしく思う。

 

レアル・マドリー戦で久しぶりに実戦復帰を果たしたダニー・ローズ

 

❏ダニー・ローズはトッテナムでハッピー?

彼がとても良い状態にあるのをあなたも見ただろう。レアル・マドリー戦で、最後の数分間、チームを助けてくれた。彼はとても良かったしとてもハッピーだと思うよ。彼の振る舞いはファンタスティックだ。その点は、非の打ち所がない。このまま前進を続け、ハードワークを続けて、チームに貢献できるように出来る早くフィットするだけだ。彼の気持ちは、過去の出来事は過去の出来事としてハッキリ整理されているし、我々は前に進んでいる。

私にとっては、チームに最高のクオリティを持ち込んで勝利を目指すのが楽しみだ。彼は私のプランの一部だよ。もちろん、過去は過去。プレーできない期間、選手は心の中にいろんなわだかまりを抱えていることや、まだ若いんだってことを理解してあげなければいけない。彼らは人生のまだ若い時代を生きているんだ。

彼らは過ちを犯すが、最も大事なのは過ちから学ぶことであり、我々はそれを受け止めて、彼らに学ぶべきことを諭し、彼らがチームにとって大切な存在であると示すことだよ。

 

❏あの騒動を経て最初のホームゲームになるが、ファンの反応はどうなるか?

マドリッドのベルナベウでは、ファンはとても良く彼に反応してくれたと思う。ファンはチームにとって最善となることを望み、ダニーは我々の選手だ。今、彼はチームに多くのものをもたらし、チームに貢献できる。すべてのファンはファンタスティックで、この状況をすべて理解している。彼はその情愛を見せてくれたからね。ファンは我々の選手たちを大切に思っている。誰もが過ちを犯すが、そこから学ぶことこそが最も大切なんだよ。

 

❏ローズにはスパーズでの長い未来がある?

彼にはまだ4年の契約期間が残されている。もちろんだよ。

ムサ・デンベレとダニー・ローズがチームメイトとベルナベウで前夜トレーニング

 

❏デンベレは臀部の問題が再発?

説明がとてもむずかしいんだ。とても医療の専門的な話しになってくるんでね。ヘススいいか?

ヘスス・ペレス:「彼はトレーニング・セッションのなかでとある出来事があった。臀部に違和感を訴え、おかげでトレーニングの続行が困難になったんだ。簡単に言うとそういうことだ。その出来事から3−4日が経ち、まだトレーニングをこなせる状態にはない。

 

 

❏ウィンクスと同じく21歳ダビンソン・サンチェスがこれほど早くチームに馴染むと思ったか?

ダビンソンが21歳?もっと上に思えるな。あぁ、彼も21歳だ。確かに彼には素晴らしいクオリティがあり、まだ彼には我々の戦い方を習得するための十分な時間は与えられていない。にも関わらず、彼は本当に良くやっているよ。

このチームに加わり、チーム練習をそれほど多くこなさないでプレーしているのは、彼にとって大変なことだと思う。彼はとてもオープンで、とてもプロ意識が高い。確かに、彼が21歳だということを我々は忘れてしまいがちだが、その通りなんだ。