ポチェッティーノ監督の記者会見:エリクセン、アルデルヴァイレルト、ラメラ、アリと自身の著作について

ワトフォード戦を前に、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の記者会見での全文。

 

 

プレミアリーグでのチームの調子に関して「これが理由だ」と言うのはあるか?

何週間か前にはトップ4にいたが、2週間後の今はそこから外れた。もちろん、プレミアリーグでの数試合の出来にみんながっかりしている。代表ウィークのあとのチャンピオンズリーグでは非常に良かったが、アーセナル戦で苦戦し、ウェストブロムやレスター相手のパフォーマンスはベストではなかった。もっと良い結果でもいけたはずだったね。

勝利を得るためには、冷静さや運が必要になる。今は全てが逆風の時期だ。流れを変えて好調を取り戻し、土曜のワトフォード戦で常勝街道に戻るきっかけをつかまないとね。

 

どうやって変えて行のか?

まず落ち着くことだ。まずきちんと評価して正しく分析する。落ち着くこと、感情で決定を下さないことが肝心だ。結果が全てだし勝てば嬉しい、負ければ悔しい。それは当たり前だが、大事なのは冷静に分析して、ここ数試合でなぜポイントを落としたのかを判断することだ。

だが、それも状況による。勝っても、悪い場面はあるし批判は受け入れなければいけない。このプレーは確実だというものを理解し、ミスを減らす。攻撃の場面では、より確固とした態度で、より冷静にと努めなければ。

 

 

シティとは16ポイント差があるが、目標を設定し直す必要があるか?

確かに、今、マンチェスター・シティは大きな差を付けている。我々だけじゃなく他のチームにもね。12月にかかろうとしている今、とても上手くやっている。我々としては前進あるのみだ。勝利を目指してよりよく改善していく。目標は他のシーズン同様、試合に勝って我々の現実を一歩一歩、築いていくことだよ。

 

選手たちはプレミアリーグよりチャンピオンズリーグの方に可能性を見いだしているのか?

2つは全く異なる大会だ。昨シーズンはこの時点でチャンピオンズリーグから敗退していた。思うようなかたちで両立できなかった。今シーズンは反対だ。チャンピオンズリーグではとても上手く行っている。プレミアリーグでのここ数試合は、少々苦戦している。前は違ったが、代表戦のあとで良い結果は残せていない。

 

トビー・アルデルヴァイレルトの不在が大きいのか?守備陣にテコ入れすることを考えているか?

負傷者が出ればいつでも不在を惜しんでいるよ。ヴィクター・ワニアマや他の選手もね。全員が出場可能なら何時でもストロングなチームを組める。1人の選手の不在だけを考えるのはよくない。勝てばチームの選択を後悔することはないからね。負傷で出場できない選手にも、プレーしてベストを尽くしている選手たちにもいいことじゃないね。

 

デレ・アリは期待のレベルを保てていないのでは?

彼にはとても満足だよ。「彼はここ数シーズンのようなパフォーマスは出していない」と言う質問に聞こえるが、その数シーズン、彼はまだまだ若かった。自分自身のバランスと言うものを見つける必要があるんだ。

満足はしているよ。毎試合ゴールを決めて信じられないようなことをやってのける才能があるから、期待するのも当たり前だ。だが選手にも好不調がある。経験ある選手でも10ヵ月も好調を保ち続けるのは難しい。デレは若いし、波があるのも当然だ。彼は問題ないよ。

 

あなたの著書が出版されてからチームの調子が落ちたとの悪いうわさが流れているが?

(飲みかけた水を吹き出しそうになって)私の本に関しては色々言われているが、我々はレアル・マドリーやリバプールを倒している。有り得ないくらいの結果だ。まずもっては、そのうわさを流した人々にお礼を言おう。私の本の良い宣伝になるよ。それで、より多くの人たちの役に立つ。利益はチャリティに行くのでね。感謝するよ。このクリスマス時期に本が売れれば、より多くの人の助けになるし、良いことだ。

 

今はスパーズの監督として一番難しい時期にあるか?

とんでもない。チャンピオンズリーグで首位なんだよ。レアル・マドリーを倒したのはクラブにとって歴史的なことだ。ドルトムントとアポエルもね。シーズンが終わるまで、まだまだ先は長い。ここ数試合はいい結果を得られず苦戦しているが、10ヵ月の戦いの中ではどのチームにもあることだ。

私は動揺していないし、普通だよ。選手たちに活力を与え、批判を受け入れるのが私の仕事さ。リバプールやレアル・マドリーのような大試合に勝った時、あなたたちは賞賛をくれたけど、そのときと同じだよ。全てはバランスだ。私は選手たちを信頼しているし、彼らはクラブや我々の仕事を信頼している。今は悪い時期だが、ハードワークをして流れを変えていくだけさ。

 

マルコ・シウバ監督との間に共通点はあると思うか?

彼のことは大いに尊敬しているよ。昨シーズン、彼がハルの監督だった頃から良い関係にあった。欧州からイングランドに来ると、慣れるのにはいつでも苦労する。彼はワトフォードでとても良い仕事をしている。多分、我々の間には共通点もあるのだろう。彼は私より若いが、ファンタスティックな仕事をしているし、ワトフォードはとても良くやっているね。

 

クリスチャン・エリクセンとデレ・アリには疲労がたまっているのか?

クリスチャン・エリクセンのような選手は、多少疲れているかも知れないと言うのはわかるだろう。肉体的によりも精神的にね。ワールドカップ出場をかけたこのあいだの2試合で素晴らしい活躍をし、その後は休みなしだ。少々苦労しているかもね。だが状態は素晴らしいよ。毎試合、見事なスタッツを残しているからね。

だが、おそらく精神的に少し疲れているというのには同意する。その可能性はある。だが、他の選手は違うだろう。デレ・アリはチャンピオンズリーグの最初の3試合には欠場したし、選手の入れ替えもして、体調を考慮した。ここ数試合の不調の原因がそれだとは思わないね。

 

その意味でも、エリク・ラメラの復帰は利益になると思うか?

もちろんだ。彼を信頼しているし、プレーに異なるオプションを与えられると信じている。だが、段階を踏む必要がある。一年以上チームで敵と競い合うことから離れていたんだ。時間をかけて少しずつ自信を取り戻していかないとね。もちろんトレーニングでは全く違うよ。

 

変化を作って向上するのに、感情を抜きにしてできると思うか?

もちろん、感情を消し去ることはできないよ。だがチームを査定するときには、それも材料とすることができる。当然試合のあとでは結果にもよるけどね。感情にとらわれすぎると、考えもそれに引きずられるし間違いを犯す。

チームをどう判断するかには細心の注意が必要だ。多くのチャンスを作ったが落胆する結果に終わったり、フラストレーションが溜まるような試合はね。出来が悪かったり闘志がなかったり、気合が足りなかったりしたら、今、皆さんの前で違った話をしているだろう。チームはベストを尽くすべく集中していた。もっと良い結果に相応しいと思うが、時として流れを変えるような状況も必要だ。多分もっとミスの軽減につながる動きとかね。チームは頑張っているし、私も好調を取り戻すだろうと落ち着いているよ。

 

期待以上のパフォーマンスを見せるワトフォード相手にどう立ち向かっていくのか?

今、チームには勝利が必要だと感じている。土曜の試合は待ちきれないんじゃないかな。それが今のムードだよ。もちろん色々な理由でワトフォードには注意しないとね。レスターや対戦した他のチームとはまた別のチームだ。勝利を目指し、ベストを尽くして土曜には準備万端になることに集中するよ。

 

トロイ・ディーニーはアーセナル戦のあとに勝利したアーセナルはパーフェクトだったと言ったが、スパーズにも同じことが起こるか?

もちろんだ。体力勝負になると思う。その点ではワトフォードは非常に良い、最も強いのチームの一つだ。我々にとっては良いことだよ。相手に向かっていける。戦いだよ。我々にとってはチャンスだよ。闘志の面で彼らと同じレベルになるように考え、同じように戦えるようにしないとね。

 

昨シーズンもトビー・アルデルヴァイレルトの不在で沈んだ時期があったが乗り越えた。現在は同様に選手にとって立ち上がる時期か?

彼の不在は大きいね。ここ数シーズン、彼はチーム内でベストの選手のひとりだった。だが今、彼が故障離脱して我々に何ができるか。守備陣には満足しているよ。ここ数週間は残念な結果に終わったが、パフォーマンスはがっかりするものではない。もちろん、もっと良くできただろう。彼の不在が痛手となってるかと聞かれれば、もちろんだ。選手が故障で離脱すればだれでも痛手になるよ。

 

昨シーズンはビカレージ・ロードで4-1の勝利。今シーズンは全く違った相手だと思うか?

イエス。もちろんだ。監督も違うし、相手選手もこちらの選手も違う。毎年、全く違ったものになるよ。

 

ワールドカップの組み合わせ抽選で、アルゼンチンとイングランドが当たることを期待するか?

そうだね。そうなればファンタスティックだ。双方にとって難しくなるだろう。うん。是非そうなって欲しいよ。アルゼンチン対イングランドなんて凄いね。どちらも先まで進む力があるよ。

 

クリスチャン・エリクセンの休養のために何をするのか?

シーズン初めからプレーし続けで、休む間もなくプレッシャーがあったからね。彼とエリック・ダイアーが一番プレーしてるかな。多分、ダビンソン・サンチェスもかな。同じグループだよ。アウェイにも帯同し、ほとんど全ての試合に関わっている。

おそらく競い合うことに少しばかり疲労を感じているかも知れない。試合で走って感じる肉体的な疲労ではなくね。精神的なものもある。攻撃の選手なら、常に何かを創り出すことを期待されて、ほかのポジションよりもより多くの労力を使うしね。それは大変なものだよ。彼にも他の選手にももっと休養を与えるようにするよ。選手のためになるような策をとってね。

 

 

シティやリバプールのようにビッグ・プレーヤーを休ませられるチームとは違う?

何が起こってるかは君たちのほうが良く知っているだろう。良い例だよ。土曜にワトフォードとやり、次はチャンピオンズリーグだ。確かに選手を休ませる必要がある。我々はアポエル戦を控えている。グループの首位にいるので、次に備えて休養が必要な選手を休ませる良い機会だよ。

 

著作が出たが、あまり正直に書くと選手に影響がでるというリスクがあるのでは?

いいや、嘘をつくほうがリスクだよ。なぜ正直だといけないんだい?いいかたちでクラブにかかわっている、とても正直な本だよ。素晴らしい本だ。プロのクラブでシーズン中に何が起こっているのかを知ることができる。フットボールをするだけじゃないんだ、ってことが分かる良い機会だよ。

誰に対しても公正にしていれば問題はおきない。嘘をつけば問題になる。違うかい?内に対して嘘をつき外に違った顔をみせていれば問題がおこる。ここにいる私は、内部に見せる顔と同じだよ。この本に書かれていること全ては選手の方が良く知っているよ。何も隠すことはない。本が出版されたときにはよく勝っていた。この本が問題になるならそのほうがいいね。誰をベンチにするか、チームから外すか決めるのが楽だからね。

 

選手たちが、プライベートなこととして欲しいと感ずる危険性はないのか?

いいや。いろいろな情報を知ることはできるし、本にはなにも変なところはないよ。誰にとっても良い情報が満載だ。最後まで読んでもらえればわかるが、多くの選手が登場するし、面白い発見があるだろう。私と選手の関係はしっかりしているので、本に悪いところを見つけて言い訳にするようなことはないよ。確かにちょっと変かと感じるのも分るが、私はそうは思わないね。多くの人々が正直な情報を得られるようなとてもいい記録だし、問題の原因になることなんて有り得ないよ。