/マウリシオ・ポチェッティーノ:ユベントス戦の前の記者会見(動画付)

マウリシオ・ポチェッティーノ:ユベントス戦の前の記者会見(動画付)

 

マウリシオ・ポチェッティーノの記者会見:ダニー・ローズ、ユベントス、ソンについて、他。ユベントス戦に向けての記者会見で語られた全文コメント。

 

 

記者会見を始める前、まず最初に、ダヴィデ・アストーリと彼を愛する全ての人々に追悼の意を表したいと思います。これはとてつもない悲劇です。

5年前に、私は彼と会う機会があったのです。我々がサウサンプトンにいた時、彼と契約する構想を持っており、彼と3時間に渡って昼食をともにしました。素晴らしい若者で、素晴らしい人物、偉大なプレーヤーでした。土曜のニュースはとても悲しいものです。訃報を聞き、大きなショックを受けました。我々は、イタリアの方々、フィレンツェの方々とともにこの痛みを分かち合っています。彼のご家族にもお気を強く持たれるようお祈り申し上げます。

 

トリノでの試合の開始10分について、チームで話はしたのか?

試合を分析したが、フットボールの難しいところだ。最初のゴールはオフサイドだったと思うからね。後から分析してみれば、ペナルティを与えてしまい3失点目も喫してしまうのではとナーバスになり、苦しんでいた。だが、その後はとてもよくプレーしたね。もちろんハーフタイムで2-1となるためには、いつでも多少のツキは必要だ。ペナルティを外してくれたことは、我々にとってとても大きかったよ。もちろん我々は大いに話し合った。戦いの準備も万全だし、楽しむための準備も万全さ。

 

あなたはダニ・ハルケの悲劇にも立ち会っている。チームの集中力をフットボールに切り替えるのは難しかったか?

イエス。私にとっても、誰にとってもそうだが、フィレンツェで起こったことで、頭の中であの時のことが全て繰り返されたよ。私がエスパニョールの監督だった時にダニに起こったことがね。心の痛みを取り除き、説明を見つけるのがどれほど大変か、不可能だと分かっているよ。こういう事態では何が起こったか理解するのは難しい。とても難しんだ。

 

 

イグアインは先発してきそうだが?

イグアインは世界で最も偉大なストライカーの一人だね。私にとっては、ハリー・ケインと並んでベストの一人だよ。ユベントス相手に敵地で戦った。イグアインはピッチにいた。我々は彼の才能をよく分かっているし、時として彼を止めるのはディバラやメッシを止めるのと同様に、簡単じゃない。もちろんユベントスは素晴らしいチームだが、我々にも対抗するだけの素晴らしい選手たちがいる。

 

ウーゴ・ロリスが「トッテナムの真の姿を見せるべき時」と言ったが、真の姿とはどんなものか?パフォーマンスが優れていることか、勝つことか?

そういう風には理解しなかったよ。この大会で次のステージに進むことは素晴らしいことだが、我々の一人一人が自分たちの本当の姿を見せることだと私は受け取った。時としてはいい意味で、時としてはそうよくはない。フットボールでは、いつもいつもファンタスティックにプレーすることはとても難しいんだ。だが、トッテナムは競い合い、プレーを楽しむ準備が出来ていると思うよ。ウーゴの説明は私にはそう受け取れたね。

 

それでも、人々はスパーズにはトロフィーを獲らなければと言っているが?

どの人が言っているんだい?

 

え~、では私だ。次のステップに進むためには。スパーズはトロフィーを勝ち獲らなければ…

あなたの意見は尊重しよう。誰もが自分の意見を表明する権利はある。クラブを次のステップに進めるために、我々はトロフィーを獲らなければいけないと言うご意見ならば…それは尊重するよ。

 

 

ダニー・ローズをトレーニング中に呼び出して会話していたが、何を話したのか?

私的な話だよ。偶然、あなたがそれを見かけただけさ。私が選手とそういう風にするのは普通のことだ。たまたま、今日は彼を話していたところを見かけただよ。

 

随分、快活そうに見えたが?

快活そう? そうだね、私たちは気持ちの熱い男だからね。タッチラインではあまりそれは見せないが、我々は心にパッションを感じている男たちだよ。

 

スパーズでのここまでの出来に驚いているか?

個人的には、良い出来だったとしても、他と比べたりはしないんでね。同様に、このクラブを他のクラブや他のプロジェクトと比べたりするのが好きじゃないんだ。それは皆さんの仕事だよ。クラブが求めるものを成し遂げる手助けが出来るように頑張れてるなら、それで私は満足だ。ダニエル(レビィ会長)が、このクラブに来た17年前から掲げているビジョンなんだ。もちろん、4年前に我々は、クラブを、そしてダニエルを、そしてファンを後押しするためにここに来た。4年を経て、次のステップはトップ4入りを継続すること。可能であれば、今回のような別次元にあるビッグチームを相手にまた別の方法で渡り合っていくこと。

タイトルを目指すことは、誰にとってもファンタスティックだし、大きな意義がある。もしトロフィーを手にすることができれば、他とは異なる競争力を手にしたことになるからね。そういった大きな目標に向かっていければ、選手たちはヒーローになれるだろう。それ以上のことは無いだろうね。だが、ここ数シーズンで我々は十分に競争力があるところを見せてきた。このまま残りシーズンも強く戦い抜いていく必要がある。これまでとは異なるツールで戦えるクラブになっていくためには、信念や信頼はとても重要だ。

 

 

あなたは2年前、「ドルトムントと戦えるレベルにはない」と語っていたが、今はユベントスと戦う準備ができている?

我々は良い調子だと思う。もちろん、2年前よりも大幅に改善しているよ。ウーゴがあなた方に言った通り、毎シーズン、一歩一歩チームは成長している。大きな一歩ではないかも知れないが、少しずつ着実に毎シーズン成長している。チームが毎シーズン成熟度を増し、より戦えるチームになっているのは、お分かりだろう。明日の試合は楽しむつもりだよ。我々はヨーロッパで最高のチームの1つと対戦するってことをよく分かっているが、我々は勇敢なチームで、とても前向きな仲間たちが揃い、挑戦を愛している。明日は、大きな挑戦だ。最後まで戦い抜き、同時に楽しみ抜くよ。この試合は楽しむべきものだからね。ファンタスティックじゃないか。勝つことを考えなければいけないし、いつも我々はそう考えている。その上で、パフォーマンスがどうなるかだね。いつも通りの我々のパフォーマンスができれば、明日の試合は勝利に迫れるだろうと思うし、次のステージに進めるよ。

 

あなたは「厳しいグループでチームの個性が磨かれた」と語っていたが、トッテナムの名声を広めるという別の大きな効果があったのでは?

イエス、その通りだね。あのファンタスティックなグループステージを終えて、ヨーロッパでの我々の良い名声が築かれた。昨シーズン、我々はグループステージで敗退が決まり、大きな失意を味わったが、今回はレアル・マドリーやボルシア・ドルトムントらと同じグループを首位で突破した。もちろん、ヨーロッパの人たちはトッテナムへのリスペクトを増しただろう。我々のフットボールや哲学を我々はリスペクトしているし、良いフットボールを目指し、我々の愛するフットボールを追い求めている。我々の披露しているフットボールのブランドを我々自身がリスペクトしなければならないし、ヨーロッパの皆さんも我々をリスペクトしていると思うよ。

 

チャンピオンズリーグが開催される週はクラブの雰囲気が変わる?

確かに、このような大会を戦っていると、雰囲気は変わるし、皆が集中して、少しばかりエキサイトしている。私にとってはワールドカップの次に重要な大会だ。この大会はいつもと違うのだろう。チャンピオンズリーグがワールドカップに次ぐ重要な大会であると誰もが理解していると思うよ。

 

チャンピオンズリーグの何が好き?

あの音楽だね。正直に言うと、あの音楽だ。イングランドでは世界最高の監督と戦うチャンスがある。モウリーニョやグアルディオラのようなね。だが、あの音楽は特別だ。

 

 

あなたの目標は?

限界を決めるつもりはない。そんなことはしないよ。私はドリーマーなんだ。全てのチャンスを掴みたいし、可能な限り全てを勝ち獲りたい。今を生き、今シーズンに成し遂げられることを成すために、全力を尽くしている。だが、最低限の目標を決めるつもりはないね。

 

今のチームは歴史に名を刻む?

そのチャンスは十分にあると思うが、フットボールにおいては功績が問われる。あす、世界でも、そして歴史上でもベストなチームの1つと我々は対戦する。この3年で彼らは2度のファイナル進出を果たしている。ファンタスティックなバトルになるだろう。ただし、私が考えているのは明日のことだけだ。試合の結果のその先のことは、あまり考えてはいけないよ。

気持ちを解き放つ必要がある。そうすれば試合を楽しみながら、我々のベストに近いパフォーマンスができるだろう。そうなれば勝機が広がるはずだ。シーズンを終えた時にシーズンを総括するよ。だが、チームの結束と成熟度には手応えを感じているし、調子は良好だ。いつも通りに戦うことができれば、大きなことを成し遂げる挑戦ができるだろう。

 

この試合でソンは先発するか?

彼の監督が彼を選ぶ必要がある。先発の11人に名を連ねるために、彼にこれ以上できることは無いよ(笑)。彼には満足している。ファンタスティックな仕事をしてくれているし、とても良いシーズンを過ごし、ゴールを決め続けてくれているね。