/マウリシオ・ポチェッティーノ、ドルトムント戦に向けての記者会見

マウリシオ・ポチェッティーノ、ドルトムント戦に向けての記者会見

トッテナム・ホットスパーの監督は、チャンピオンズリーグのボルシア・ドルトムント戦を前にメディアに向けて語った。

 

❏ウェンブリーでの試合だが、「呪い」を解くためにどれほど勝利が必要か?

 

呪いってものが存在するのか?少し笑ってしまうけどね。でも、我々は一生懸命やらないといけないし、勝利を目指して戦わなければならない。3年前、ここでヘススとともに私が指揮を執り始めた頃、ホワイトハート・レーンで良い結果を出すのは大変だったと記憶している。ピッチの大きさについてかなりの議論があった。ホワイトハート・レーンは少し小さめのピッチで苦しんだが、そして昨シーズンのホームゲームの戦績はどうなったか。ウェンブリーも同じだよ。自分たちの戦い方を合わせていくこと。ウェンブリーをホームにできるようにしていかないとね。

自分たちのプレーをし、勝利を目指す。相手よりも良いプレーをするんだ。ウェンブリーでプレーしたここ数試合は、我々は本当に良いプレーをしているし、より良い結果が相応しかったと思う。しかし、フットボールにおいては、相手より良いプレーをするだけではダメなこともある。おそらくゴール前でより冷静にならなければならないのだろう。だが、それほど心配することではない。選手たちもね。

ホットスパー・ウェイでメディアの質問に応えるマウリシオ・ポチェッティーノ

 

❏プレミアリーグでのスパーズの実績は素晴らしいが、チャンピオンズリーグはどれほどの試練か?

常に試練だし、常にチャレンジだ。相手はドルトムント、レアル・マドリー、APOELニコシアだからね。キプロスでの試合は大変だよ。しかし、明日の試合に勝つこと、良いプレーをし、成長することだけを今は考えている。我々はまだまだ成長していなかいといけないからね。エバートン戦では良いプレーをしたと思うが、これからさらに成熟度を増していかなければならないし、将来、盤石なチームになっていかなければならない。新加入の選手たちは、チームに慣れ、新たな哲学に慣れるために時間が必要だ。しかし、良いチーム、良い組織なので、私は我々の戦う姿勢に満足しているよ。

 

❏クリスチャン・エリクセンはどれほど重要か?

チームにとってクリスチャンはとても重要だ。この3シーズン、彼は我々チームのキープレーヤーだった。当初、彼は大いに成長を遂げた。今でも若いが、責任を持ってくれている。彼は素晴らしい選手だと思うよ。

 

❏これがあなたの最も重要な試合か?

大事な試合だ。昨シーズンの初戦があのモナコとのホームゲームだっただけにね。ハリーも言っているがとても大事だ。初戦に勝利して3ポイントを獲りにいくよ。ドルトムントは実に素晴らしいチームであり、タフな試合になるだろうが、我々の気持ち、精神は勝利を目指し、アグレッシブにボールに仕掛けていく。

 

❏チャンピオンズリーグでイングランドのクラブが苦戦する理由は?

ここ数年、その話題はよく話されている。プレミアリーグはとてもタフで、グアルディオラのような監督がプレミアリーグの大変さを今実感し始めているところだ。ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグをフレッシュな状態で戦うことがどれほど難しいかをね。ヨーロッパの他のリーグとはまったく異なる。イングランドに来てみて初めて、プレミアリーグとヨーロッパの大会を同じレベルで戦うことのタフさに気づくんだ。

 

メディア対応をするハリー・ケインとマウリシオ・ポチェッティーノ

 

❏イングランドのクラブがヨーロッパで戦えるための解決策は?

解決策は、おそらく人それぞれがお持ちだろう。しかし、プレミアリーグの国内カップ戦を含めた試合の規模を考えると、クリスマス(年末年始)の時期が最も過密で、ラ・リーガやセリエA、ブンデスリーガは休暇に入り、試合がない。

そうなれば、ヨーロッパリーグでもチャンピオンズリーグでも、大会の大詰めになってベスト・コンディションを作れるかどうかに影響してくる。それはプレミアリーグの文化でもある。我々は、より良いコンディションでチャンピオンズリーグに挑めるように賢く対応しなければならないし、それで勝利を目指すことになる。それが我々のアイデアだ。

 

❏大事な対戦カードが序盤に来るのは望ましい?

明日は本当に大事な試合だ。良い大会のスタートを切り、3ポイントが獲れれば、今後の対戦にも大いに影響があるだろう。レアル・マドリーが最有力、その後にドルトムント、トッテナム、APOELが2位を争うという見方は、実際のところそうだろう。それがセオリーなのだろうが、フットボールはセオリー通りにはいかないものだ。

勝利を目指しプレーすること。我々の目標はすべての試合に勝つことだ。明日の試合に集中しなければならない。我々にとって最も大事な試合だ。ファイナルのようにね。我々は戦える集団であり、先に進めることを証明しなければいけない。だが、そのためにはドルトムントよりも優れていなければならないね。

 

❏精神面で、今シーズンのチームはより優れているか?

今の我々は良い状態にある。エバートン戦の後で自信を高めているし、気持ちは良好だ。私の考えでは、まだまだ成長しなければならないし、学ばなければならない。そして我々のレベルを上げていく必要がある。だが、今はシーズンの序盤であり、新加入選手たちも合流したばかりだ。

自分たちの試合、自分たちの哲学を発展させていくことに集中していくことが重要で、相手のことはその次だ。しかし、明日は、ドルトムントのような強力な相手と戦わなければならない。試合は我々を待ってはくれない。準備をしっかり整えなければならない。我々は準備ができているよ。精神面は良好だ。強さに自信を持っている。ドルトムントは素晴らしいチームだから、タフな試合になるのは間違いないが、我々の精神状態は良いレベルにある。我々が臨むレベルだ。おそらく、もちろん我々は成長できるだろう。だが、成長には時間が必要だ。

 

 

❏チャンピオンズリーグを戦うためにはまだ成長が必要ということか?

その通り。この大会はタフだ。プレミアリーグに必要な集中力とエネルギーはかなりのものだが、それと同等のレベルを要する。おそらくプレミアリーグと同じかそれ以上だろう。昨シーズンが初めてのチャンピオンズリーグだった。それ以前はヨーロッパリーグを戦っていたので、98%か99%の選手がチャンピオンズリーグを初めて戦った。私を含めね。

その経験は大きかったよ。この大会には何が必要を知っている。それはとても大事なことだと思う。昨シーズンの経験がね。本来の我々のレベルを発揮できず、とても厳しい経験だったが、今はそれを言い訳にはできない。明日の試合がとてもタフなものになると分かっている。より高いレベルで戦い抜くための準備をしなければならない。

 

グディソン・パークでプレーしたダビンソン・サンチェス

 

❏ダビンソン・サンチェスが好プレーを披露したが定位置を確保となるか?

大きなものを勝ち獲ることはどのチームにとっても大事なことだ。盤石なチームになるために重要なことだよ。だが、見誤ってはいけない。すべての選手が戦いの準備を整え、チームのために戦う備えをしている。クリーンシートを達成したのはディフェンス・ラインだけの貢献ではない。守備は最前線から始まっていて、前線からプレスとハードワークで、すぐにボールを取り返しに行っている。

そのメンタリティはとても重要だ。我々は初日から、そのメンタリティを作り続けている。ボールを持っていない時でも動かなければいけないし、ボールを持っている時には攻撃のオプションを広げるためにボールを動かして試合を組み立てていかなければならない。ダビンソンにしても他の新加入の選手たちにしても同じように重要だ。彼らは素晴らしい選手たちで私はとても満足している。彼らが成長し、チームにそれぞれの個性を適応させるためには時間が必要だ。しかし、エバートン戦の勝利はとても大きいし、ダビンソンはとても良かった。これから、他の新加入の選手たちも、プレーする可能性は出てくるだろう。

 

 

❏オーリエは出場するか?

おそらく。おそらくね。(オーリエが出場する)可能性はある。(サンチェスも)おそらくね。

 

 

❏キーラン・トリッピアとカイル・ウォーカー・ピータースは厳しいポジション争いを強いられるが、あなたの頭痛の種か?

異なるオプションを持つのはファンタスティックなことだ。過去3シーズン、チーム全体でポジション争いを繰り広げる必要があると何度も聞いてきたし、11〜12人ではなく、20人の選手が先発メンバーを争うことが必要なんだ。トリッピアは一生懸命やっているし、昨シーズンはウォーカーとポジションを争い、ともに素晴らしい戦いをした。

ウォーカーはクラブを去り、カイル・ウォーカー・ピータースは若く、彼のプレーを磨き、本当のクオリティを発揮するまでには時間が必要だ。ニューカッスル戦で良いプレーを見せたのは事実だよ。そして、オーリエがいて、4つの大会を戦っていく。戦える選手、チームのレベルを保てるが必要だ。勝ちたければ、ポジション争いを作り出すことは重要だよ。

ここ数シーズンのデイビスとローズ を見れば分かる。彼らは戦える選手で、ともに試合に出場している。勝てるチームを作るためにはすべてのポジションで大事なことだ。ビッグチームはどこでもすべてのポジションで争いがある。そして、出場するに値する選手が出場する。時に2人が出場するに値することがあれば、多くの試合があるので出番を分け合えばいい。2人に出場機会はあるんだ。

 

 

❏前回ヨーロッパリーグで対戦したドルトムントと今回のドルトムントとの違いは?

彼らはプレーの哲学を持っている。4-1-4-1か、4-3-3でプレーし、守備からしっかりと試合を組み立ててくる。アグレッシブでダイナミックなチームだ。今の彼らはとても良いチームだし、我々がヨーロッパリーグで戦ったトゥヘル監督のチームと似ているよ。昨シーズン、アヤックスで素晴らしい采配を見せた偉大な監督が今は率いている。ダビンソン(サンチェス)が、監督のことをとても高く評価していたよ。優れた選手が揃っているので、とてもタフな試合を覚悟している。

 

木曜、トレーニングに励むスパーズの選手たち

 

❏あの敗戦は辛かった?

我々がプレミアリーグのタイトル争いに集中し、レスターと争っていて、ヨーロッパリーグよりもプレミアリーグの方に集中していたことを覚えているなら。あの試合のことも分かるだろう。

 

  

❏ヨーロッパの強豪とスパーズとの差は?

今は、我々に経験が必要だ。彼らにチャレンジしなければならない。3年前、ビッグチームとの差を埋めていかなければならないと私は言った。3年が経ち、我々はプレミアリーグの覇権を争ってきた。これからチャンピオンズリーグでも同じようにして、そういったクラブとの差を埋めていけない理由は無いよ。彼らのレベルや哲学は異なるが、今シーズンは彼らにチャンレンジする絶好のチャンスだと思っている。現実を観てもらいたい。

 

 

❏あなたの目標は?

我々の目標は、明日の試合に勝つこと。そして、最終的にはもちろん、次のステージに進むことが目標になる。

❏このグループをどう見る?

キプロスに乗り込んで戦うのは楽じゃないし、タフだよ。相手を侮ってはいけない。レアル・マドリーのことが話題になるが、確かに彼らはトップだ。次元が異なる。昨シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したのだからね。それは現実だが、我々の目標は試合に勝つこと。とても熾烈なグループになると思っているよ。

 

 

❏ドルトムントはトッテナムの良いお手本か?

異なる2つのクラブを比較するのは好きではない。強くなっていけば比較するものは無くなる。その2つのクラブはまったく異なると思うね。置かれた環境もリーグも異なる。すべてが違うよ。異なるリーグのチームを比べるのは嫌いだね。皆さんはドルトムントとトッテナム、トッテナムとドルトムントを比べたがるが、私にとって、双方の哲学はあまりにもかけ離れている。まったく異なる世界のものだ。しかし、ドルトムントは偉大なチームだと思う。ドイツではバイエルン・ミュンヘンとともにベストチームだと思うよ。

 

 

❏プレミアリーグではフィジカルの負担を強いられるがチャンピオンズリーグはどうか?

説明するのは難しいが、理解するのは容易い。プレミアリーグは選手個々が戦うのが原則。とてつもない戦いだ。イングランドでは選手たちはプレミアリーグでのプレーを望むし、プレミアリーグの制覇を目指している。

イタリアやスペイン、フランスでは、チャンピオンズリーグが世界で最も大事な大会だ。しかし、イングランドではプレミアリーグであり、次にFAカップなんだ。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグは大事だが、プレミアリーグほどではない。

当事者以外にこれを説明するのは難しい。ここに来てみればプレミアリーグがどれほどクラブや選手にとって大きいかが説明できるよ。それは文化なんだ。スペインやイタリアではチャンピオンズリーグが国内リーグよりも重要だ。下のレベルのチームでもヨーロッパリーグを国内リーグよりも重視する。とてもね。プレミアリーグがなぜ世界で最もタフで刺激的でエキサイティングなリーグかが分かるだろう。